【実施報告】エデュテイメント大学「iPadで発達障害のある子どもの可能性を拡げよう」
2024年10月9日
今年度、新たにエデュテイメント大学特別企画「iPadで発達障害のある子どもの可能性を拡げよう」という保護者、教員、施設支援者等を対象としたイベントを8月20日に実施しました。当日は16組のみなさまにご参加いただきました。本学発達心理学科と発達心理学専攻の学生もスタッフとして参加しました。
地域の皆様へ、学生たちと共に幾ばくか貢献できたのではないかと思います。今後も、地域社会の皆様向けの活動を学生への教育活動とも上手く連動させながら、続けていきたいと思います。
講師には帝京大学教育学部 初等教育学科教授の金森克浩先生をお招きしました。先生は肢体不自由のお子さんや発達障害のお子さんなど障害のある子どものICT支援機器研究の第一人者です。講義の中では、実際にiPadアプリを使ったワークを行いました。
金森先生の講義では、Equality(平等)とEquity(公正)の違いについて、高い堀の裏から野球を観戦する背の高さが異なる子どもたちのイラストをもとに考えました。私たちはつい、どの子にも同じ高さの足台を与える「平等」ということにとらわれがちであるが、本当に必要なのは、それぞれの身長に応じて堀よりも高い位置で塀に邪魔されずに観戦できるように、それぞれの身長に応じ高さの足台を与え、「公平」な支援を提供することではないだろうか、という投げかけがありました。いつも皆同じ扱いであることが最良とは限らないことを教えて頂きました。
この他、色々なアプリの他、音声で読み上げてくれるデイジー図書や青空文庫の紹介もありました。実はデイジー図書の作成には、「調布デイジー」という本学と同じ調布市にある団体も古くから取り組んでいます。
最後に、「子どもの可能性を拡げよう」ということで、「KOMA KOMA×日文」という、コマ撮りアプリを使って、簡単な動画制作をしました。ご参加のあるペアが作成された動画と学生達が事前の研修で作成した動画は発達心理学科SNSに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。とっても楽しい動画です。正誤に捉われることなく、自由な発想や表現により、楽しく創造性を発揮できるこのような活動は、子供たちの自己効力感を育ててくれる大切な遊びです。
学生たちは、参加者ペア同士の交流を妨げないよう気を配りつつ、初対面だったり、始めのことで戸惑っている参加者の方々へさりげなく制作のヒントを伝えたり、操作方法を伝えたりしていました。当日前に行った研修で、自身が体験できていたことが大いに役立ったとのことです。また、今回、金森先生に教えて頂いたアプリについて、大学院の実習である療育指導や保護者への相談活動に役立てたいという頼もしい感想も聞かれました。
学生たちは、参加者ペア同士の交流を妨げないよう気を配りつつ、初対面だったり、始めのことで戸惑っている参加者の方々へさりげなく制作のヒントを伝えたり、操作方法を伝えたりしていました。当日前に行った研修で、自身が体験できていたことが大いに役立ったとのことです。また、今回、金森先生に教えて頂いたアプリについて、大学院の実習である療育指導や保護者への相談活動に役立てたいという頼もしい感想も聞かれました。
地域の皆様へ、学生たちと共に幾ばくか貢献できたのではないかと思います。今後も、地域社会の皆様向けの活動を学生への教育活動とも上手く連動させながら、続けていきたいと思います。
涌井 恵
【参考情報】