学びの内容

自ら問いを立て、知りたいことを検証する(発達心理学基礎演習B)—児童相談所を題材とした演習授業—

2024年11月13日

 発達心理学基礎演習Bは1年生を対象とした演習科目です。今回は、基礎演習Bの授業の中で行われる「インタビューを通して知りたいことをまとめ、プレゼンテーションする」という取り組みについて紹介します。

 この授業では、児童相談所に勤務していた経験を持つ教員を対象にして、児童相談所に関する問いを調べるためのインタビューを行います。受講する学生さんたちは、まず児童相談所に関する講義を聞き、興味をもった文献を読んで、「児童相談所について知りたいと思ったこと、疑問に思ったこと」を考えます。次に、グループで相談しながら、実際にインタビューで聞きたいことを絞り込んでいきます。

 インタビューで聞きたいことが決まったら、担当教員を対象にインタビューをします。得られた結果は、心理学における質的分析というインタビューをまとめる方法を用いてまとめます。グループで協力して1つのプレゼンテーション資料を作成し、最後に担当教員、他のグループに向けてプレゼンテーションします。


 この授業を通して、実際の社会で起きていることに対して興味を持ち、他のメンバーと話し合い、協働しながら1つのことを進めていく力を身につけてもらえたらと思っています。そして発達心理学の知見を社会問題の解決に役立てる、そんな姿勢を身につけてもらえたらと思っています。
堀口康太
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