学びの内容

2024年度 卒業論文発表会兼口述試験のご報告

2025年2月13日

 2024年度卒業論文発表会兼口述試験が1月27日(月)に開催されました。発達心理学科では、毎年さまざまなテーマが取り上げられますが、今年度も4年生たちが独創的で魅力的な研究を数多く発表しました。各研究内容は、いずれも学生一人ひとりの好奇心や熱意が色濃く反映されたもので、発達心理学という学問領域が持つ多様性や奥深さを改めて感じさせられました。


 各会場では、心理学会さながらの真剣な議論が繰り広げられました。発表者たちは見やすく工夫された資料を提示しながら研究内容をわかりやすく説明し、教員からの鋭い質問にも真摯に向き合っている姿が印象的でした。その受け答えからは、自らの研究への深い理解と、これまでの努力に基づいた自信が伝わってきました。必ずしも予想どおりの研究結果でなかったとしても、その背景要因を分析し、課題を見直しつつ、社会への応用可能性について言及する姿勢には、これからの時代を担っていく若くて頼もしいエネルギーを感じました。


 入学当初から今日までを振り返ると、授業や実践、レポートに追われ、戸惑いや悩みも多い日々を送っていたことでしょう。時には、理解が追いつかないまま進むこともあったかもしれません。それでも学びの小さな一つ一つの積み重ねが、いつしかぎゅっと統合され、卒業論文という形で見事に結実していました。発表会兼口述試験はその成果を共有し合う大切な場であると同時に、各々の成長を実感する貴重な機会となったことでしょう。また聴講した後輩たちにも多くの学びをもたらしたことと思います。先輩たちの真剣な取り組みや研究への熱意を目の当たりにし、次年度以降の自分たちの姿を思い描くきっかけにもなったのではないでしょうか。
 4年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんのこれまでの努力に敬意を表し、そしてこれからも力強く前進されることを心よりお祈りしています。
中石 康江
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