学びの内容

第10回「ゼミ紹介」は<善本ゼミ>です

2022年8月2日

フランス語フランス文学科の「専門ゼミ」を紹介するコーナー。最終回の第10回目は「善本ゼミ」です。
(フランス語フランス文学会誌『リリア・カンディダ52号』に掲載された、ゼミ生が執筆した紹介文による <専門ゼミ紹介> です)


善本ゼミ(善本 孝 先生)

善本ゼミでは哲学対話を学んでいます。哲学といっても難解な専門書を読み解くのではなく、ゼミ生と日常の中の疑問を発表しあい、共に考えることを大切にしています。前期はフランスの哲学者アルベール・カミュの『カリギュラ』を研究し、後期は日常の中の疑問を発表し合いました。

哲学と聞くと、実生活に役立たない小難しい話というイメージはありませんか?
ではある日の授業の発表をご紹介します。1人目は「夫婦別姓はなぜ進まないのか?」というテーマで発表を行い、お墓や子供の姓はどうなるのかという疑問まで発展しました。2人目は「スタバはなぜ人気なのか?」というテーマで発表を行い、疲れたときに行きたくなるという意見から、スタバが掲げるサードプレイスというミッションが理由ではないかという議論まで発展しました。3人目は「結果と過程どっちが大切?」というテーマで発表を行い、結果とみている点は見方を変えれば人生の過程でもあるのではないかという意見などが出ました。このようにある日の授業を例に挙げても、すべての疑問は哲学だけでなく、政治やマーケティングなどの様々な学問につながる最初の一歩です。

善本ゼミでは、このような素朴な疑問を深め、様々な角度から考える力、思考を言語化する力、考えをまとめ発表する力、聴く力が身に付きます。そしてこれらは、答えのない問題に取り組まなくてはならない社会で求められる重要な力ではないでしょうか。楽しくてアットホームな雰囲気の善本ゼミで、安心してじっくりと日常の中の疑問を深めてみませんか。

 


 
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