学びの内容

第3回オープンキャンパスが開催されました!

2022年8月8日

今年度3回目のオープンキャンパスが、8月6日(土)に開催されました。

まずは教員による学科紹介。徹底した少人数教育によるフランス語のカリキュラムのほか、本学科最大の特長である、意欲のある学生がどんどん力を伸ばせ、授業についていくのに少し苦労する学生も安心してフォローアップが受けられる、「個別化フランス語学習プログラム」の説明がありました。4つの選択肢から自分の興味のあるプログラムを履修し、「専門ゼミ」で発表やディスカッションを通じた主体的な研究を実践する、3,4年次の学びの全体像もご理解いただけたと思います。

次は6名の学生スタッフとフランス人TAによるプレゼンテーションです。1回目、2回目のオープンキャンパスでも行われましたが、顔ぶれが変われば中身も変わります。今回は、実際に受けた白百合のフランス語の授業はどうだったか、ゼミでどんなことをどのように勉強しているかなど、現役の学生ならではの学びの体験に加え、アルバイトはしているのか、学業とどう両立しているのかといった、リアルな学生生活の話題もあり、高校生や保護者の皆さんが興味深そうに耳を傾けていました。学科の雰囲気や様子を知るには、在学生の姿を見て、生の言葉を聴いていただくのが、やはり一番なのですね。

 


総合型選抜、公募制学校推薦型選抜の説明のあと、最後に行われたのは、辻川慶子先生による模擬授業「ユゴー『レ・ミゼラブル』と革命の街パリ」です。2022年4月、ニューヨークのブロードウェイ出演者たちが、軍事侵攻を受けたウクライナにエールを送るため、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌「民衆の歌」を大合唱しました。でもなぜ「民衆の歌」だったのでしょうか?辻川先生は、『レ・ミゼラブル』では、ジャン・バルジャンやコゼットといった主要な登場人物だけでなく、舞台となったパリの街そのものも主人公の一人と考えられるのではないかと問題提起を行ったあと、その理由を「死と再生」を軸に説明されました。作中、多くの人が命を落としますが、原作小説の作者ユゴーはそれを単なる悲劇ではなく、未来において理想の再生をもたらす物語として提示しようとした、だからこそ、「民衆の歌」は苦難の渦中に置かれたときに人々の連帯の証として機能し得るということが、深い説得力ととともに伝わってくる、とても素敵な授業だったと思います。帰りがけに、何人もの参加者が「面白かった」と口にしていたのが印象的でした。

 
 

次回は本学科独自の企画「プチ・フェスティヴァル2022」が、8月26日(金)に開催されます。お会いできるのを楽しみにしています。 

 
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