学びの内容

【OC情報】8月7日(土)オープンキャンパス報告 模擬授業について

2021年8月30日

8月7日(土)にこの夏最後のオープンキャンパスを開催いたしました。
今回の模擬授業は古典文学・近代文学をご用意いたしました。

模擬授業①
古典文学「江戸時代の『桃太郎』を読む」
担当:宮本祐規子先生

江戸時代の和本を用いて「桃太郎」を読んでみようという授業でした。
この「桃太郎」は現在私たちが使用している活字とは違う、くずし字(変体仮名)で書かれています。
まずはいくつか例を挙げ字母(ひらがなの元になる漢字)を明らかにすることで、読めないと思われたくずし字が解読可能になるというお話からでしたが、参加者のみなさんも大きくうなずかれていました。
くずし字に少し慣れていただいたところで「桃太郎」を実際に読んでいただきましたが、流れて来ない桃!犬・猿・雉ではないお供!きび団子も出ない!等、現在広く知られている「桃太郎」とは異なる箇所が多数あり、実は何パターンもあるということを知っていただけたかと思います。

なお国語国文学科では1年生必修としてこの「変体仮名」を学ぶ授業があります。最初は暗号のようでとまどいますがだんだん読めるようになると、楽しくなってきます。美術品や博物館の展示品などの見方にも幅が出てきます。



 


模擬授業②
近代文学「中原中也の詩を読むー恋愛詩の方法ー」
担当:名木橋忠大先生

中原中也の詩「時こそ今は…」を、中也自身の生涯やフランスの詩人ボードレールの詩を参照しながら読み解きました。
何も知らずに読んだ時は恋人に語りかけているように感じるこの作品は、実はそれがかつて恋人であった女性であることや、典拠と考えられているボードレールの詩を参照することで忘れられない恋人を想う詩なのだということがわかりました。
背景を知ることで味わい深くなる、文学研究の面白さをご紹介いただきました。



     
今回の模擬授業は感染症予防や予約満員のためご参加いただけなかった方も多数いらっしゃったかと思います。
そういった方向けに学科独自の企画も準備しております。用意でき次第、HP・Instagram等でご案内予定です。

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