学びの内容

【OC報告】6月18日(土)オープンキャンパス報告 模擬授業について

2022年6月24日

6月18日(土)に今年度初めてのオープンキャンパスが完全予約制で行われました。
第1回オープンキャンパスで行われた模擬授業の内容についてご紹介いたします。

模擬授業①
日本語学「〈続〉もしも、お隣さんが外国人だったら…」
担当:武田加奈子先生

日本に在留している外国の方は日本の人口の2.3%に当たります。
そのうち「日本語を少し話せる」方は8割。
外国の方というと「英語で話さなくちゃ!」と思いがちですが、実はやさしい日本語の方が良いかもしれません。
では、やさしい日本語って何でしょう?

例えば地震の避難について書かれた文章、「直ちに海岸や河口から離れ……」というもの、難しいですよね。
これを「すぐ海や川から遠くに離れて……」と言い換えるとわかりやすくなります。
この例を元に日本語をやさしく言い換えるワークを行いました。「救急車、呼んでください!」はどう言い換えますか?ぜひ考えてみてください。

(武田先生による言い換えは「電話してください!119です」でした。救急車を呼ぶための電話番号の情報も必要になる、というお話にはっとさせられた方も多かったように思います。)



模擬授業②
近代文学「中原中也の詩を読むー恋愛詩の方法ー」
担当:名木橋忠大先生
 
中原中也の「時こそ今は……」という詩を、研究の視点から読み解く授業でした。
一読、愛しい恋人を歌ったロマンチックな内容に思えましたが、
中也の生涯や発表誌を調べると、実は数年前に別れた人を追慕した作品であることがわかってきました。
さらに元ネタとなったボードレールの原詩を注釈することで、普通に読んだのでは気づけない解釈が浮上してきました。
 
様々な資料を読み込むことにより詩の印象が変わっていく、文学を「学び」とする面白さや、詩の味わいを堪能できた時間でした。


次回オープンキャンパスは7月16日(土)開催です。
国語学・古典文学の模擬授業をご用意してお待ちしています。

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