【OC報告】7月20日(土)オープンキャンパス報告 学科紹介・模擬授業について
2024年7月31日
7月20日にこの夏2回目のオープンキャンパスを開催しました。
酷暑のなかではありましたが、たくさんの方に足を運んでいただき嬉しい限りです。ありがとうございました。
国語国文学科では今回も、学科紹介と模擬授業がセットになったプログラムを第一部14:10~15:10と、第二部16:00~17:00の2回にわたって実施しました。学科紹介では幅広く時代、分野を専門とする教員が揃っている強みや、文学部カリキュラム、年内入試のポイントなども紹介しました。また、4名の学生が登壇し、それぞれゼミについて、日本語教師を目指すコースの「日本語教育副専攻」について、「司書課程」について、「舞台芸術実践プログラム」について、履修のきっかけや学んだこと、学びをどう生かせたかについてお話ししました。
模擬授業は、明治時代の文学がご専門で、現在学長もお務めになっておられる猪狩先生がご担当されました。
明治に活躍した作家・樋口一葉は『にごりえ』(明治28・1895年)や『十三夜』(同年)で、夫の落ち度による結婚生活の悩みを抱えた女性が離縁を考えるも、状況が許さず苦しい思いをする場面を描いていました。また、一葉自身の日記からは女性が自分らしく生きることの難しさがひしひしと感じられます。それから約20年のちの明治44(1911)年には、平塚らいてうの「元始女性は太陽であった」という言葉が書かれました。そして現代、今も女性は権利や立場のためにプライドを胸に、まさに邁進しているさなかと言えるでしょう。文学を読む、学ぶことで当時の様子を知ることができ、それによって現代の問題をより深く考えるきっかけも得られます。今回は物語ではなく、女性の描かれ方に注目するという切り口で文学を読むことも学べました。
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2024オープンキャンパス模擬授業
近代文学:近代日本で活躍した女性表現者の「プライド」を考える
担当:猪狩友一先生
SDGsでのジェンダー平等が目標の1つに掲げられていますが、明治から大正の近代日本では、男女差別が根強く残っていました。この時代に『たけくらべ』を発表した樋口一葉、『みだれ髪』で知られる与謝野晶子など、女性表現者の「プライド」について考えます。
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プログラム終了後には貴重書展示を中心とした、学科の様子や学生の取り組みがわかる展示ツアーを行いました。江戸時代に出版された和本を皆さん興味深く眺めてくださいました。ほか、学生が編集から入稿まで関わった発行物や、日本語教育副専攻で使われている教科書など、手に取って見ていただくこともできました。
国語国文学科Instagramでは、模擬授業をしてくださった猪狩先生出題のミニクイズも投稿しております!ぜひご覧ください。
次回のオープンキャンパスは8月4日(日)に開催予定です。
ご来場を心よりお待ちしています。