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【OC報告】8月24日(土)オープンキャンパス報告 学科紹介・模擬授業について

2024年8月29日

8月24日にこの夏最後のオープンキャンパスを開催しました。変わらず暑い日差しの中でしたが、足を運んで下さった皆さま誠にありがとうございました。少しでも白百合の雰囲気を楽しんで頂けていましたら幸いです。
 
国語国文学科では、学科紹介と模擬授業がセットになったプログラムを第一部11:10〜12:10と、第二部14:20〜15:20の2回にわたって実施しました。学科紹介では卒業論文に向けて一年次から国文専門科目を探求していく学科の学びのイメージについてや、専門科目を深めるプログラム、資格取得やキャリアデザインのためのプログラムなどの新カリキュラムについてもご説明しました。後半では3名の学生が登壇し「教職課程」について、日本語教師を目指すコースの「日本語教育副専攻」について、ゼミについて、それぞれ体験談を交えて紹介しました。今回模擬授業をご担当の名木橋先生のゼミで学んでいる学生はゼミについて、自身の研究内容についてお話しました。名木橋先生は近代詩を専門にされていますが、ゼミで扱っている内容はそこに留まらず、近現代作家やアニメ作品など多岐に渡ります。国文学科Instagramでもゼミの紹介をしていますので、併せてご覧ください。


模擬授業では名木橋先生が、中原中也の「イメージ」について考察しました。
中原中也というと、アニメや漫画で破天荒かつ繊細な人物像でキャラクター化されたり、キタニタツヤや米津玄師といったアーティストがその詩を取り入れて歌詞を書いたりと、広くそのイメージや作品が知られています。しかし生前は、今のようによく知られた存在ではありませんでした。作家の檀一雄は『小説  太宰治』で太宰と中也のエピソードを記しています。ここでは「青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって」という中也の言葉と、中也に圧倒されてしまう太宰の様子を印象深く描いていました。当時文壇の顔であった太宰とのこのエピソードは、中也が広く知られるきっかけになったと考えられます。『文豪ストレイドッグス』に描かれるイメージはこのようなところから読み取れました。
また、中也にとって複雑な関係となった2人である長谷川泰子や小林秀雄の残した記録、そして中也自身の草稿などからは繊細で傷つきやすい中也の姿を知ることができました。作家・大岡昇平の『中原中也伝——揺籃』など、中也に関する作品・書籍は昭和20年代に立て続けに発表されました。中也自身が豊かな才能の持ち主であったことに加え、周囲の著名な作家陣によって中也のイメージや埋もれていた詩作が世間に流布されたと考えて良いでしょう。作家とその周辺を調べることで学びが深まる、近代詩研究の面白さを味わえる時間でした。
 
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2024オープンキャンパス模擬授業
近代文学:「中原中也」はどう誕生したのか?ー作家イメージの形成ー
担当:名木橋忠大先生
『文豪ストレイドッグス』では太宰治に押され気味の中原中也ですが、酔って太宰をからかうなど破天荒なエピソードで知られています。一方、繊細で傷つきやすく、熱心な勉強家だったとの証言もあります。「中原中也」のイメージはどう形成されたのか追いかけてみましょう。
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プログラム終了後には貴重書展示を中心とした、学科の様子や学生の取り組みがわかる展示ツアーを行いました。源氏物語の豆本や寺子屋で使われていたとされる資料など、教員の解説を聞きながらじっくり見ていただくことができました。また、学生が編集から入稿まで関わった発行物や、日本語教育副専攻で使われている教材について、学生スタッフも加わってご紹介しました。


国語国文学科Instagramでは、模擬授業をしてくださった名木橋先生出題のミニクイズも投稿しております!ぜひご覧ください。 
9月以降のキャンパスイベントについては大学公式ホームページをご覧ください。
国語国文学科公式Instagramはこちらから
 

 
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