学びの内容

ドイ リョウコ

土井 良子 准教授

専門分野

主に研究しているのは18・19世紀イギリス文学です。十八世紀前半の作家ヘンリー・フィールディングの作品を中心に研究してきました。また、ジェイン・オースティンをはじめとして、この時代から十九世紀にかけて女性作家によって書かれた小説や物語、教育論にも関心を持っています。授業では作品が少しでも身近に感じられるように、背景となる当時の社会情勢や生活、文化などについてできるだけ多くの資料を用い、学生のみなさんと一緒に文学の魅力を味わっていきたいと思います。
担当科目
■英語英文学科
イギリス文学史A・B
イギリス文学講義B
イギリス文学研究B
入門セミナー・イギリス
3年セミナーⅠ・Ⅱ
特別演習Ⅰ・Ⅱ
卒業レポート
担当科目の内容
■英語英文学科
◇入門セミナー◇
ネイティブ・スピーカーのティーチングアシスタントと一緒に現代英語で書かれた面白い短編や詩を読みながら、文学テクストを読むための基本的な方法を身につけることを目指します。まずは詩の世界にふれてみます。詩を声に出して読んでリズムや韻をつかみ、作品が伝えようとしているものを全身で感じ取るところから始めましょう。慣れてきたらペアを組んで一つずつ作品を担当して発表し、クラスのみんなと意見を交わしながら理解を深めていきます。短編小説もいくつか取り上げます。登場人物や場面の描写から、できるだけはっきりしたイメージを思い描いてみてください。正解はひとつしかなくてそれ以外は誤り、という、受験勉強の記号選択式思考法はここで捨てましょう。自分が気づいたことを基に、そこから自分はどんなことを言いたいのか、そしてそれはなぜなのか、と常に問いかけることで、これからみなさんが社会の中で生きて行く時に必ず必要とされる、論理的・批判的な思考力が身について行くはずです。

◇3年セミナーⅠ・Ⅱ◇
十八世紀末のイギリスが生んだ「世界で一番平凡な大作家」ジェイン・オースティンの世界を探ります。
今年はオースティンの出版第一作となった Sense and Sensibility(『分別と多感』,1811)を取り上げています。原文はかなり難しいですから苦労すると思いますが、これを一冊しっかり読み通すと英語力も相当つくはずです。発表を通じて、読んだ内容や自分の意見をわかりやすくまとめる練習もします。まずは原文に慣れるため、毎週2,3章ずつ全員が読んできて、授業では発表者を中心にその奥に踏み込んで内容を話し合い、文化的・社会的背景なども視野に入れて作品への理解を深めています。後期には全体をふまえてdiscussionや研究論文の検討もしていきます。
業績
■著書
  • 「『分別と多感』における眼差しと社会」(『未分化の母体-十八世紀英文学論集-』所収, 英宝社, 2007年)
  • 「『虹の花』とPride and Prejudice-翻訳小説にみる異文化理解-」(『学際的視点からの異文化理解の諸相』所収, 金星堂, 2010年)
  • 「センチメンタル・ノベルの人間観『感性の人』に関する一考察」『人間観の研究-imagoDeiの諸相を通して』所収、金星堂、2005年)
  • 「ジョンソンと近代小説-小説、ロマンス、そして『女キホーテ』を手がかりに」(『サミュエル・ジョンソンその多様なる世界』所収、金星堂、2010)

●翻訳
  • 『ベストセラーはこうして生まれる - 名編集者からのアドバイス』(松柏社、2005年)
  • 『ジェイン・オースティン事典』(鷹書房弓プレス、2003年、共訳)
  • 『ポストモダン事典』(松柏社、2001年、共訳)
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