
ヒラオ ケイコ
平尾 桂子 教授(大学院 英語英文学専攻主任)
専門分野
専門は社会学。家族・教育・労働の接点をジェンダーの視点で分析し、家族と社会がサステナブルであるためには何が必要かを考えることが研究テーマ。家族(世帯)は社会の最小単位であるとともに、人間の「次世代」(子ども)を生み出す唯一のしくみです。また、支払われない労働である「家事」を、誰がどの程度行うかという問題は、SDGsの項目にもあるジェンダー研究の中心課題です。少子高齢化問題は環境問題と構造がよく似ています。たとえば、企業の社会的責任。公共財である自然環境に対する企業の責任が問われていますが、社会保障を支える「次世代」も公共財ととらえれば、その育成のために企業や社会は何ができるのかという問いを立てることができます。生物多様性は急速に失われつつありますが、それ以上に早いスピードで人間の文化の多様性も失われています。そのような問題群を通じて、人間と社会、人間と自然環境の相互関係を研究しています。詳細は個人ホームページ をご覧ください。
担当科目 |
<文学部英語英文学科>
入門セミナー(国際文化・社会)
3年セミナーI, II
特別演習
Japanese Culture
Introduction to Global History
Japanese Studies
<大学院文学研究科>
国際社会文化演習 |
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担当科目の内容 | ◆Japanese Culture 日本人のものの考え方や行動様式を英語文化圏でどのように伝えられてきたかを考察しています。「外」から見た日本と「内」から見た日本、その間に言語というフィルターがどう関わっているか。また、「内なる日本」も、外国人労働者・留学生の増加とともに、均質的と思われていた日本社会も多文化社会に移行しつつあります。その中で「文化とは何か」という根源的問いに対する多角的視点を養って欲しいと思います。 ◆Introduction to Global History チーズやチョコレート、そしてジャガイモなど、身近にある食材の歴史を通して世界の歴史を紐解いていきます。私たちの毎日の食卓に上る食材が、どこで誰によって作られ、どのように私たちの食卓にはこばれてくるか、その裏にある歴史的背景を考えることで、人類が刻んできた歴史の大きな物語を学んでいます。 ![]() ![]() ![]() |
業績 |
<著書>
<論文>
<所属学会> American Sociological Association, 日本社会学会、日本家族社会学会 |
経歴 |
上智大学大学院国際関係論専攻修了(国際学修士)、University of Notre Dame博士課程修了(社会学Ph.D.) 名古屋短期大学専任講師を経て、1999年上智大学文学部助教授、2006年同教授。2009年上智大学地球環境学研究科教授、2023年より現職。ミシガン大学研究員、ハーバード大学研究員、JGSS(日本版総合的社会調査研究拠点)運営委員など。
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