学びの内容
長田洋和 教授

オサダ ヒロカズ

長田 洋和 教授

専門分野

発達精神病理学、臨床疫学

自己紹介・学生へのメッセージ

 私は、公認心理師であり、臨床心理士であり、精神保健福祉士であり、大学教授でもあります。すべてに共通するのは、メンタルヘルス (精神保健)の専門家ということになります。特に幼児期・児童期・青年期の行動面・情緒面に問題抱える子どもへの心理的支援がメインです。神経発達症(発達障害)、特に自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症を有する子どもたちへの療育や心理面接を主軸に、子どもだけではなくて、そうしたお子さんを持つ親への支援、さらには保育士、幼稚園教諭、学校の教諭へのコンサルテーションも合わせて行なってきました。総じて、エコロジカルモデルに基づく、family-focused mental health practice に行きついていて「ユニバーサルな子育て支援法の開発」というのが現在進行形の大きなテーマとなります。もう一つの大きなテーマが、メンタルヘルス・リテラシー、とりわけ、神経発達症のメンタルヘルス・リテラシーの国民レベルでの向上への取り組みです。壮大なテーマとなりますが、ダイバーシティがようやく日本でも理解されつつある今、自身の専門性を最大に活かすべきことだと思っています。
 大学という場は、高校までよりもさらに主体性が重んじられます。とても自由度が高く、思い切っていろんなことにチャレンジもできます。行動範囲も広がるので、人間関係も広くなっていきます。生涯発達では、まさに「自分探し(エゴ・アイデンティティの模索)」の時期なのです。私は何者なのか、何ができるのか、どうしていきたいのか・・・。将来への方向性を探る最後にして最高のチャンスです。今、ここでしかできないこと、成人期(20歳という意味ではないですよ!)になってしまえば、できないようなこと。ぜひチャレンジしてください。最後に先のダイバーシティに関連しますが、女性の社会での活躍に少しでも尽力できればと思っています。そのための最良の場として、リスブランで待っています!
担当科目
■人間総合学部 発達心理学科
発達臨床心理学概論
臨床心理学演習B
心理実習

■大学院文学研究科 発達心理学専攻
心理実践実習BI, II
臨床心理基礎実習
担当科目の内容
■人間総合学部 発達心理学科

◇発達臨床心理学概論◇
ヒトの発達の中で,生じ得る行動面・情緒面の問題について,一つ一つ取り上げて概説していきます。神経発達症(発達障害),統合失調症,うつ病など精神障害,反社会的行動障害にも触れていきます。発症のメカニズムと症状の理解などが学修目標です。

◇臨床心理学演習B◇
児童・思春期の情緒・行動上の問題の事例について専門書を読んで,その事例についてまとめ,どのような心理的アセスメント,心理面接が行われていたかを,自らプレゼンテーションすることで,心理的要支援者およびその関係者への心理的支援法を学びます。

■大学院文学研究科 発達心理学専攻

◇心理実践実習B I,II◇
公認心理師を目指す院生へ向けて,コミュニケーション,心理面接,心理検査,心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成法,多職種連携,地域連携,公認心理師としての職業倫理および法的義務への理解を実践とロールプレイを通して学んでいきます。

◇臨床心理基礎実習◇
臨床心理士を目指す院生へ向けて,療育,カウンセリング,コンサルテーション等の臨床技法の基礎をロールプレイや,実際にクライエントに接する臨床実習へのスーパーヴィジョンを受けることを通して学びます。
業績
業績
著書・翻訳
  • Rogers, S., & Dawson, G. (2010). Early Start Denver Model for Young Children with Autism: Promoting Language, Learning, and Engagement. (長田洋和(訳)服巻智子(監訳)(2018). 自閉スペクトラム症超早期介入法 アーリー・スタート・デンバーモデル 第7章 模倣と遊びの発達 フロムアヴィレッジ)
  • 長田洋和(2014). 応用行動分析ほか 原仁,長田洋和,笹森洋樹,上野一彦,高橋あつ子(編)家庭で学校で使える発達障害辞典 合同出版
  • 長田洋和(2010). 第II部 子どもと環境のアセスメント(乳幼児期)第2章 発達障がいのアセスメント 松本真理子,金子一史(編)子どもの臨床心理アセスメント~子ども・家族・学校支援のために(pp. 50-59)金剛出版
  • 長田洋和(2010). 第II部 子どもと環境のアセスメント(乳幼児期)第2章 発達障がいのアセスメント 臨床心理士子育て支援合同委員会(編)子どもの臨床心理アセスメント~子ども・家族・学校支援のために(pp.121-136)創元社
 
論文
  • Ueno, R., Osada, H., Solantaus, T., Murakoshi, A., & Inoue, T. (2019). Safety, feasibility, fidelity, and perceived benefits of an intervention for parents with mood disorders and their children — “Let’s Talk About Children” in Japan. Journal of Family Psychotherapy, 30, 272-291.
  • Yoshida, S., Adachi, M., Takahashi, M., Takayanagi, N., Yasuda, S., Osada, H., & Nakamura, K. (2019). The factor structure and construct validity of the parent-reported Inventory of Callous-Unemotional Traits among school-aged children and adolescents. PLoS One, 14, e0221046. doi: 10.1371/journal.pone.0221046. eCollection 2019.
  • 平賀正樹・長田洋和(2017). Saving Inventory - Revised 日本語版のためこみ症スクリーニング尺度としての有用性の検討 専修人間科学論集,心理学篇 7(1), 25-34.
  • 長田洋和・栗田広(2016). F7 知的能力障害(知的発達症/知的発達障害)精神科臨床評価マニュアル [2016年度版] 臨床精神医学 44(増刊号)550-559.
  • 古内さや子・長田洋和(2015). 就学前児のレジリエンスが問題行動に及ぼす影響 専修人間科学論集,心理学篇 5(1), 23-29.
  • Osada, H., de Amorim, A. C., Velosa, A., Wan, W. P., Lotrakul, P., & Hara, H. (2013). Depression risks in mothers of children with developmental disabilities: a cross-cultural comparison of Brazil, Colombia, Malaysia and Thailand. International Journal of Social Psychiatry, 59, 398-400.
  • Osada, H. (2013). Internet addiction in Japanese college students: Is Japanese version of Internet Addiction Test (JIAT) useful as a screening tool? 専修人間科学論集,心理学篇 3(1), 71-80.
  • Osada, H., Tachimori, H., Koyama, T., & Kurita, H. (2012). Longitudinal developmental courses in Japanese children with autism spectrum disorder. Child Psychiatry & Human Development, 43, 895-908.
  • 長田洋和(2012). チェックリストの紹介⑤ 発達障がいのスクリーニング 子育て支援と心理臨床 5, 121-125.
  • Osada,H., Okamura, Y., & Muramatsu, T. (2011). A review study of juvenile antisocial behaviors related to intellectual and developmental disabilities (including forensic and/or criminal issues). 専修大学人文科学年報 41, 61-71.
  • 長田洋和・正治幸恵 (2011). 高機能自閉症および定型発達児の鑑別尺度としての遊びの質問票(Japanese version of Children’s Playfulness Scale: JCPS)の有用性に関する予備的研究 専修人間科学論集,心理学篇 1(1), 47-51.
経歴

経歴

1997年 University of Minnesota 卒業
2000年 東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野修士課程修了
2003年 東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野博士課程単位取得済退学
2003年 東京大学博士(保健学)取得
2003年 専修大学専任講師
2005年 専修大学准教授
2011年 専修大学教授
2020年 白百合女子大学教授

所属学会
日本乳幼児医学・心理学会,日本発達障害学会,日本心理臨床学会,日本心理学会,日本発達心理学会,日本精神衛生学会,日本児童青年精神医学会

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