学びの内容
坂本健 教授

サカモト タケシ

坂本 健 教授

専門分野

子どもの福祉を専門としています。その中で、社会的養護と呼ばれる、様々な理由によって家庭で生活することが困難な子ども達への支援のあり方について考えています。

自己紹介・学生へのメッセージ

子どもが抱える課題は、家族及び学校並びに地域を含めた子どもを取り巻く社会環境が、大きく影響しています。子どもとその家族が、安全で安心できる温かな生活環境のもと、元気と勇気を発揮できる毎日を実現できるよう、一人ひとりにあった支援のあり方や寄り添い方を考え、それを実践する研究を進めています。

子どもの福祉を考えるに当たっては、国内外の様々な実践を見聞し、可能ならば何らかの形で関わってみることがとても有益となります。また多くの実践の場において、みなさんの力を求めています。子ども達の「今」に触れる機会がたくさんありますので、いろいろなことに興味・関心と少しばかりの勇気をもって、みなさん自身の可能性を見つけ拡げるためにも、前向きに取り組む姿勢で、一歩一歩大切に歩んでいただきたいと思います。

担当科目

■初等教育学科
社会福祉
子ども家庭福祉Ⅰ
社会的養護Ⅰ
初等教育基礎演習B
初等教育演習
卒業研究
保育実習指導ⅠA・ⅠB・Ⅲ

■共通科目
子どもと福祉

担当科目の内容

◇社会福祉◇
現代社会における社会福祉の役割について考えます。具体的には、社会福祉の法体系、制度、動向等について学ぶことを通して、社会福祉の仕組みと考え方を理解します。そして少しですが、支援の方法についても学習します。

◇子ども家庭福祉Ⅰ◇
子ども家庭福祉の基礎理論として、今日の子ども・家庭を巡る諸状況を分析し、現代社会における子ども家庭福祉の重要性を確認します。その上で、現時点における支援方法及び実践課題並びにこれからの方向性について、実践事例などを活用しながら、考察を進めていきます。 

◇社会的養護Ⅰ◇
虐待を受けた子どもや貧困にあえぐ子ども、そして非行に手を出してしまった子ども達を、希望をもって生きていけるようサポートすることが、社会の役割です。法制度についての理解を出発点として、常に実践との関わりの中で、児童福祉施設のあり方を具体的に考察していきます。

◇子どもと福祉◇
人間総合学部共通科目として、「社会福祉」「子ども家庭福祉」の主要なテーマについて解説する授業です。具体的には、「貧困」「子どもの虐待」「少年非行」などの「今」について学びます。

業績
  • 「要保護児童の家庭に対する家族支援の重要性」『保育相談の基本と留意点』編著(大学図書出版)2015
  • 「南さつま子どもの家における地域小規模児童養護施設への取り組みの変遷と課題」『生活の中の援助 事例集9』(南さつま子どもの家)2018
  • 「矯正施設退所者への社会復帰支援」『シリーズ・保育の基礎を学ぶ 第1巻 実践に活かす社会福祉』井元真澄・坂本健編著(ミネルヴァ書房)2020
  • 「社会的養護の歩み」『シリーズ・保育の基礎を学ぶ 第3巻 実践に活かす社会的養護Ⅰ』小川恭子・坂本健編著(ミネルヴァ書房)2020
  • 「財政」『シリーズ・保育の基礎を学ぶ 第2巻 実践に活かす子ども家庭福祉』佐久間美智雄 ・坂本健編著(ミネルヴァ書房)2021
  • 「社会的養護の課題と展望」『シリーズ・保育の基礎を学ぶ 第4巻 実践に活かす社会的養護Ⅱ』小川恭子・坂本健編著(ミネルヴァ書房)2023
経歴

1989年 日本総合愛育研究所児童家庭福祉研究部研究員
1997年~2012年 梅花女子大学文学部(現代人間学部)講師、助教授、教授
2013年 共立女子大学家政学部教授
2016年 現職

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