学びの内容

キハラ ケンジ

木原 健次 講師

専門分野

アメリカ文学・文化
批評理論
 

自己紹介・学生へのメッセージ

 もともと学部生のときの専門は大きく異なった分野(商学部経営学科)でしたが、大学三年生のときに一人旅でニューヨークに行った際、そのエネルギーに満ちた空気や国際性の豊かさなどにすっかり魅せられてしまい、アメリカ研究に興味をもつようになりました。また、思想・哲学分野への関心があり、とりわけ、主にフランス発祥の現代思想とよばれる領域が面白いと思っていました。この二つの興味がアメリカ文学・文化研究という領域で交わることになり、現在に至ります。
 文学・文化研究は、「読む」「解釈する」という行為を深く掘り下げる営みです。私たちは誰しも物語の中を生きていて、自分のいる「いま・ここ」を、特定の文脈に位置付けたり何らかの暗黙の解釈コードを参照したりしながら理解しています。したがって、文学・文化研究から学べる「深く読む力」は、特定の文学作品や文化作品の理解を深めるだけではなく、それらが生み出され受け入れられた社会や、自分が生きている世界についての読み方を開いていくことにも必然的につながります。一冊の本を読んだ後で景色が違ってみえるような豊かな経験を、ぜひ在学中にたくさん経験していただきたいと願っていますし、そのために微力でもお役に立てるなら教師としてそれを超える喜びはありません。
 
担当科目
■文学部 英語英文学科
入門セミナー・アメリカ
リーディングA
アメリカ文学史I
アメリカ文学講義C、D
3年セミナーⅠ・Ⅱ
特別演習Ⅰ・Ⅱ
英語圏文学

■大学院 英語英文学専攻
英米文学演習C
担当科目の内容
■文学部 英語英文学科
◇アメリカ文学史I◇ 
20世紀のアメリカ文学史を1)世紀転換期、2)1920年代(ジャズ・エイジ)、3)1930年代(大恐慌期)、4)1950年代(冷戦期初期、福祉国家の時代)、5)1980年代以降〜現代(新自由主義と多文化主義の時代)の5つに分け、20世紀に合衆国が経験した社会経済的状況のさまざまな変化をにらみつつ、各時代の代表的な文学・文化作品の想像力がその内容・形式において同時代の社会状況にいかなる形で応答しているのか、あるいはそこから逸れているのかを考えます。イメージが持ちやすいよう、適宜映画などの映像作品や画像も参照します。文学・文化と社会の関係について理解を深めることが第一の目的です。同時に、わたしたちが生きる21世紀の「いま」の社会や文化のありようがいかに生じたのか、その系譜の一端を、大国アメリカについての通時的学習を通して理解することも目指します。
 
業績
■業績
主な学術論文
・「個と集合の弁証法の彼方に——ニューディール・リベラリズムと『怒りの葡萄』」、『アメリカ文学研究』第49号、2013年3月、1~18。
・「人民戦線、リアリズム、全体性の喪失:Chris Vials, Realism for the Masses (2009)を読む」、『レイモンド・ウィリアムズ研究』第五号、レイモンド・ウィリアムズ研究会、2014年10月、42-54。
・“Between the Cultural and the Social: Carson McCullers’s The Heart Is a Lonely Hunter and the Rise of the Popular Front.” Nanzan Review of American Studies No.38. 2017年1月、3-19。
 
経歴
■経歴
一橋大学商学部経営学科 卒業
一橋大学大学院言語社会研究科 修士課程修了
一橋大学大学院言語社会研究科 博士後期課程 単位取得満期退学
ニューヨーク州立大学オルバニー校英文科博士課程留学
東京工業大学、専修大学での非常勤講師を経て現職
 
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