学びの内容

ミヤモト シンヤ

宮本 信也 教授(学科長)

専門分野

主な研究テーマは発達障害です。方法論としては、ケースに即した臨床研究が中心です。発達障害では、特に自閉スペクトラム症の特性や支援について検討してきました。その他、子ども虐待に対する介入・支援について、臨床の立場で関わっています。

自己紹介・学生へのメッセージ

■自己紹介
もともと小児科医です。専門分野は、発達行動小児科学です。子どもの発達や行動面の問題を対象としますが、心の病気(統合失調症やうつ病など)は対象としないのが基本です。例えば発達障害や不登校などは、その問題を抱える子どものほとんどは病気ではありませんが、困っている状態にあり、その意味で理解と支援を必要としています。疾患と見なすことが必ずしも適当ではない発達や行動の問題の臨床研究と支援を考えるのが発達行動小児科学なのだとお考えください。
 少しだけ個人情報です。私は、青森県弘前市の出身です。山歩きを趣味にしています。絵を観ることも好きで、気に入っている画家はモディリアニと奈良美智です。音楽は、演歌からクラッシックまで何でも聴きますが、偶然、ハワイの女性3人グループナレオ(Na Leo)を聴きハワイアンミュージックにもはまっています。

■学生へのメッセージ
学部の4年間は、ある意味、とても自由な時間です。学問に関しては、自分が学ぶ分野の知識とスキルの学習を通して専門性を高めていくことができるでしょう。サークルや大学内外の活動に参加し、いろいろな交流を体験していくこともできると思います。どのように時間を使うにしても、一つ、心がけていただきたいことがあります。それは、できるだけ実物に、本物に触れるということです。ネット配信やCDで音楽を聴くほかに、機会があれば実際のコンサートに足を運んでみてください。画集で絵を眺めるのもよいでしょうが、展覧会があれば実際の絵を目にしてください。デジタル情報は、どうしても情報の一部がカットされます。実際の体験に支障のない範囲でカットされているのだと思いますが、その情報が分かる人にとっては物足りなさを感じるかもしれませんし、体験するうちに感じられるようになるかもしれません。実際の体験を通し、違いが分かる人になっていってください。
担当科目
■人間総合学部 発達心理学科
健康・医療心理学
障害者・障害児心理学
人体の構造と機能及び疾病
精神疾患とその治療

■大学院文学研究科 発達心理学専攻
福祉分野に関する理論と支援の展開A
心理実践実習BⅠ・BⅡ
心理実践実習A
担当科目の内容
■人間総合学部 発達心理学科
◇健康・医療心理学◇
心と身体の関係について学びます。身体の疾患が心に与える影響、心理的要因(ストレス)が身体に与える影響、身体的健康を損なう行動問題、災害や虐待などの心的外傷(トラウマ)が心身に与える影響、さらにはそうした状態への心理的支援の概要について学びます。

◇障害者・障害児心理学◇
身体障害、発達障害、精神障害の代表的なものについて、特徴、病因、対応、心理社会的な課題及び心理的支援について学びます。さらに、『障害』の意味や社会との関係性などについても学びます。

◇人体の構造と機能及び疾病◇
人間の生物学的側面についての授業です。生命活動を支えている各器官の特徴、働き、機能が破綻した状態といえる疾患について学びます。さらに、心理的支援を必要とすることが多い疾病についても解説します。

◇精神疾患とその治療◇
基本的には、精神医学について学ぶ授業です。不安・幻覚・妄想・解離など、精神疾患で見られることの多い精神症状、薬物療法や精神療法などの治療療法、うつや統合失調症などの個々の精神疾患について学びます。

■大学院文学研究科 発達心理学専攻
◇福祉分野に関する理論と支援の展開A◇
主として子どもを対象とする福祉制度の中で行われる発達支援や心理支援に関し、制度の概要や支援のあり方について学びます。さらに、事例検討の方法論を学び、事例検討を通して実践的な考え方について理解を深めます。

◇心理実践実習BⅠ・BⅡ◇
◇心理実践実習A◇
どちらも、子どもの発達や行動面の問題について、臨床の場における相談や支援の陪席を通し臨床の実際を学びます。また、自分が陪席した事例について、事例検討により発達臨床におけるケースフォーミュレーションの考え方を学びます。
業績

■著書
・宮本信也(2019):自閉スペクトラム症、in伊藤秀一編:小児コモン60疾患実践的ガイドライン活用術、中山書店、東京、pp.248-254
・宮本信也(2019):学習障害の子どもを支援する、日本評論社、東京
・宮本信也:1)DSM-5における発達障害、4)注意欠如/多動症(AD/HD)①医療、in 宮本信也、石塚謙二、石川進、飛松好子、野澤和弘、大西延英監修(2017):改訂版特別支援教育の基礎、東京書籍、東京、pp.206-208、pp.227-229
・宮本信也(2017):適応障害、in 遠藤文夫総編集、最新ガイドライン準拠小児科診断・治療指針改定第2版、中山書店、東京、pp.949-951
・宮本信也監修(2017):LD学習症(学習障害)の本、主婦の友社、東京
・宮本信也監修(2017):保護司のための発達障害Q&A、日本更生保護協会、東京
・宮本信也(2016):児童虐待、in 日本学校心理学会編、学校心理学ハンドブック第2版、教育出版、東京、pp.198-199
・宮本信也(2016):自閉スペクトラム症、in 五十嵐隆監修、ガイドラインと最新文献による小児科学レビュー2016-'17、総合医学社、東京、pp.465-475
・宮本信也(2015):虐待死から考える周産期精神保健、in 堀内勁監修、周産期精神保健への誘い、メディカ出版、東京、pp.35-45
・宮本信也監修(2015):自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の本、主婦の友社、東京
・宮本信也:1.心身症、2.摂食障害、in 宮本信也、土橋圭子編集(2015):病弱・虚弱児の医療・療育・教育改訂3版、金芳堂、東京、pp.99-115


■論文
・宮本信也(2018):心身症の理解と支援、小児の精神と神経58巻増刊:120-122
・宮本信也(2018):神経発達症:幼児期からの支援を考えるー診断よりも目の前の特徴を、将来も今も大切にー、LD研究27(11):53-57
・宮本信也(2017):小児の慢性疾患ー子どもと家族への影響ー、小児の精神と神経57巻増刊:15-17
・宮本信也(2017):発達障害児と保護者への支援、日本医師会雑誌145(11):2341-2344
・宮本信也(2016):性別違和(性同一性障害)、小児内科48増刊(小児疾患診療のための病態生理3改訂5版):837-841
・宮本信也(2016):神経発達症群 医療で提供できること、LD,ADHD&ASD14:8-11
・宮本信也(2015):DSM-5における発達障害、LD研究24(1):52-60
・宮本信也(2014):被虐待児への対応を考える、母子保健第668号:4-5
・宮本信也(2014):DSM-5の基本的考え方と使用法、小児内科46増刊(小児疾患診療のための病態生理1改訂5版):39-45
 

経歴
■経歴
1978年 金沢大学医学部卒業
1978年 自治医科大学小児科研修医、助手、講師
1991年 筑波大学心身障害学系助教授
1998年 同 教授
2004年 筑波大学大学院人間総合科学研究科教授(大学法人化による)
2011年 筑波大学人間系教授(組織再編による)

■所属学会
日本小児科学会、日本小児精神神経学会、日本小児心身医学会、日本児童青年精神医学会、日本ADHD学会、日本子ども虐待医学会、日本小児神経学会、日本子ども虐待防止学会、日本乳幼児医学・心理学会、日本発達障害学会、日本LD学会、日本特殊教育学会
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