白百合女子大学大学院パンフレット
10/20

10フランス語フランス文学専攻では、修了認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力を身につけるため、以下のように教育課程を編成・実施する。1) 学生がフランス語学、フランス文学、フランス文化、フランス語教育に関する専門的な知識や技能を修得することを目的とした研究科目を置く。また、専門領域に関わらず、すべての基礎となるフランス語運用能力の向上を目的とした演習科目を置く。2) 修士論文および特定の課題についての研究については、その作成を指導教員が指導するため、「修士論文指導」科目、「特定の課題に関する研究指導」科目を置く。また、学生が言語文学に関するより深く幅広い教養や知識を身につけ、専門的立場からの社会に貢献できるように、「オムニバス」科目の履修ができるようにする。3) 以上の授業科目と並行する形で年間2回の中間発表会を催し、修士論文または特定の課題について、その中間成果のまとめを学生に促すとともに、研究成果を口頭で発表する訓練を行う機会を学生に提供する。なお、指導教員は、修士課程入学直後より学生との連絡を密にし、授業内、授業外において研究の進め方や論文の作成の仕方についてアドバイスを与え指導を行う。● 修士課程:2年フランス語教育研究の授業風景(小学生用教材の開発)言葉と文学を中心に、文化に対する興味と高度な言語運用能力を開発。将来研究者を目指すだけでなく、フランス語とその学習方法に関する知識を深め、実践的な教養を持った人材を養成します。教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)学部での成果をさらに深める研究体制フランス語フランス文学専攻が目指すのは、学部4年間の学習の成果を発展させ、さらに研究を深めていくことです。この実現に向け、経験豊富な教授陣が少人数の演習形式で授業を展開し、院生の個性を生かすための手厚い指導を行っています。教員の専門領域は、フランス語学、フランス語教育学、古典主義から現代にいたる文学・思想、歴史学と多岐にわたり、院生の興味関心に応じてフランス・フランス語圏文化の多様な側面を学ぶことができます。また、テクストの綿密な読解や、フランス人教員による「フランス語で書く」ことの訓練などを通して、高度なフランス語運用能力を育むことにも力を入れています。異文化に対する開かれた精神を養うとともに、職業人として社会で活躍できるような実践的な言語能力を開発すること─これが専攻の大きなテーマです。実践的な語学教育法の開発本専攻の特色の一つとして、ティーチング・アシスタント(TA)制度をいち早く導入したことがあげられます。希望者はTAとして学部生のフランス語学習を個別に支援したり、講義のサポートをすることで、語学教育の一端を体験することができます。また、首都圏の私立大学におかれているフランス語フランス文学系大学院の多くと単位互換協定を結んでいるので、協定大学の聴講で取得した単位を8単位まで修了単位に組み入れることができます。さらに、言語・文学専攻に置かれている「オムニバス授業」を本専攻修士課程にも開放しています。フランス語フランス文学にとどまらない、より学際的な視野から、各自の研究テーマを見つめ直すことができるでしょう。特定の課題についての研究の成果を修士論文に代えることもできます。徹底した少人数教育学生の個性を生かす指導フランス語フランス文学専攻

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る