白百合女子大学大学院パンフレット
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02P04P06白百合女子大学における教育の基本理念はキリスト教、特にカトリシズムの世界観による人格形成にあります。本学の母体であるシャルトル聖パウロ修道女会の創立の精神に則り、知性と感性との調和のとれた女性の育成を目指しています。真理の探求という知性の絶えざる研磨に加え、人格的自己完成という単独では獲得しえない徳性を、人々への誠実な愛と奉仕の姿勢を身につけることによって可能な限り追求し、自己と自己をとりかこむ一切のものの中に美を見いだし、また謙虚さに根ざした畏敬の念を感受してゆくこと、そこに本学の教育目標は置かれています。校名、校章にも「白百合」の花を選び、清楚、謙虚さの中に気品を保ち、豊かな人間性と広い視野の上に専門的な知識を備えた自立的女性の育成を、その目標としています。1.教育研究上の目的博士課程(前期)発達心理学専攻(博士課程(前期))は、人間の生涯にわたる心と行動の発達とその臨床的な対応について、発達心理学および発達臨床心理学の立場から専門的に研究・教育を行い、専門的な知識、理論および技能を備え、他の領域の専門家とも連携しつつ幅広い分野で発達支援を行うことのできる人材の養成を目的とする。博士課程(後期)発達心理学専攻(博士課程(後期))は、人間の生涯にわたる心と行動の発達とその臨床的な対応について、発達心理学および発達臨床心理学の立場から専門的に研究・教育を行い、高度に専門的な知識、理論および技能を備え、他の領域の専門家とも連携しつつ幅広い分野で発達支援を行うことができる人材、またこの領域に関する理論と知識の創生に寄与しうる人材の養成を目的とする。2.修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)発達心理学専攻は、学生が修了する時点において、博士課程(前期)・博士課程(後期)それぞれの課程修了の要件を満たし、かつ、学業成績並びに学位論文に基づき、以下の能力を身につけたと認められる者に対し、それぞれ修士(心理学)、博士(心理学)の学位を授与する。博士課程(前期)1) 発達心理学および発達臨床心理学に関する専門的な理論や知識、技能を修得し、自らの研究関心に応じて必要なデータを収集・分析するための方法を身につけ、そこから得られた知見を専門的な論文によって発表する能力。2) 発達支援に関する社会的な要請を理解し、臨床実践の場において、または研究の場において、専門的に貢献する能力。3) 発達心理学および発達臨床心理学、 さらには隣接する諸領域の研究動向に関心を持ち、これを総合的にまとめ、現実的問題に柔軟に対応する能力。博士課程(後期)1) 発達心理学および発達臨床心理学に関する広範かつ高度な専門的な理論や知識、技能を修得し、専門的かつ詳細なデータ分析を行い、そこから得られた知見を専門的な論文に発表し、その領域での研究者としての基盤を作る能力。2) 発達支援に関する社会的な要請を理解し、臨床実践の場において、または研究の場において、専門家として貢献し、時に指導的な立場を担う能力。3) 発達心理学および発達臨床心理学、さらには隣接する諸領域の研究動向に細心の注意を払い、それらをまとめて独自の理論を創造的・学問的に考える能力。1.教育研究上の目的博士課程(前期)児童文学専攻(博士課程(前期))は、児童の環境を形成する児童文学・児童文化の研究を通して、想像力と創造力に基づいた専門的知識をもった人材の養成を目的とする。博士課程(後期)児童文学専攻(博士課程(後期))は、児童の環境を形成する児童文学・児童文化の研究を通して、想像力と創造力に基づいた専門的知識および高度な研究能力をもった人材の養成を目的とする。2.修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)児童文学専攻は、学生が修了する時点において、博士課程(前期)・博士課程(後期)それぞれの課程修了の要件を満たし、かつ、学業成績並びに学位論文に基づき、以下の能力を身につけたと認められる者に対し、それぞれ修士(文学)、博士(文学)の学位を授与する。博士課程(前期)1) 児童文学および児童文化に関する広い視野と高度な知識に基づいた思考能力。2) 研究倫理を遵守し、専門分野に関する適切な研究方法に従って、情報収集を行う能力および文献・資料を読み解く能力。3) 独自性のある研究成果を導き出し、それを的確な表現力をもって発信する能力。4) 専門分野に関する社会的要請を理解し、専門的な知識に基づいて現実的諸問題に対応する能力。博士課程(後期)1) 児童文学および児童文化における深い学術的知見に基づき、独自の研究課題を追求する能力。2) 博士課程(前期)で培った調査力・分析力・考察力をさらに発展させ、独創的かつ自立した研究を遂行し、その成果を正確かつ高度な表現力をもって発信する能力。3) 専門分野およびそれらに隣接する領域の動向に関心を持ち、柔軟な想像力・創造力を用いて学問的・実践的諸問題に対応する能力。4) 専門分野に関する社会的要請を理解し、実践および研究・教育の場において、精深な学識に基づいて寄与・貢献する能力。1.教育研究上の目的国語国文学専攻(修士課程)は、国語および国語を用いて表現されたもの全般に関する研究をとおして体系的な専門知識を身につけ、研究者、教育者をはじめ、わが国の文化の発展に積極的に寄与しうる人材の養成を目的とする。2.修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)国語国文学専攻は、学生が修了する時点において、課程修了の要件を満たし、学業成績並びに、学位論文または特別の課題についての研究の成果に基づき、以下の能力を身につけたと認められる者に対し修士(文学)の学位を授与する。1) 自らの研究関心によって必要なデータを収集・分析するための方法を身につけ、得られた知見を専門的な論文などによって発表する能力。2) 国語学、国文学、また、国語教育、日本語教育などに関する専門的な理論や幅広い知識、技能を修得し、日本の言語文化に関する社会的な要請を理解することで、専門的な貢献をする能力。3) 国語国文学、さらには隣接する諸領域の研究動向に関心を持ち、新たな学問的あるいは現実的問題に対応する能力。学長メッセージ知の探究―他者への愛 古より知は人間が身に付けるべき教養の一部であり、日常での実用を目的とし、人生を繁栄と成功に導くために不可欠の能力とされてきました。また、知は人間を道徳的価値や倫理的生活に導くものでもあり、その場合には哲学や宗教とも深く関連しています。 大学院は、多様な知識を学び、自ら課題を見出し、広い視野で物事を判断できる力を養う、知のプロフェッショナルを養成するための教育機関です。とくに本学の大学院は、キリスト教精神に基づき、急速に変化する社会に対応し、他者へのおもいやりにあふれた自立した人材を育成することを使命と考えております。そのために、学部における学術研究の基礎の上に、さらに深い学識と高い研究能力とを養い、より高度で知的な素養のある人材の教育に力を注いでいます。 いま時代は荒海のように激動しています。先の見えない時代だからこそ、先人たちの知との対話によって自身の未来図をしっかりと描き、落ち着いて研究する人間が必要です。培われた豊かな知性を他者への愛として実践する強い意志が求められています。学長 髙山 貞美P08修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)Diploma Policy発達心理学専攻児童文学専攻国語国文学専攻建学の精神教育目標─真・善・美─

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