言語・文学研究センター

プロジェクト紹介

言語・文学研究センターでは、センター構成員の研究の促進を目指してプロジェクト制度を設けています。2022年現在、4つの研究プロジェクトが活動しています。

各プロジェクトにご関心をお持ちの方は、責任者をご紹介いたしますので、言語・文学研究センターまでご連絡ください。また、新プロジェクトの立ち上げにご興味のある方も当センターまでご相談ください。
 

古典籍の会

  本プロジェクトは、2004年に国語国文学科教授・室城秀之先生のもと、国文の中古文学専攻の大学院生たちが中心となって結成されました。プロジェクト結成当初の目的として、本大学図書館の貴重書室に所蔵されている室町・江戸時代の写本、および版本のなかの変体仮名を翻刻することを掲げ、実際に大学所蔵の奈良絵本『伊吹山酒吞童子』『小おとこ』や、『源氏物語』『住吉物語』の版本などの翻刻を通し、作品の内容を深く読み進めてきました。
 現在、古典籍の会は室城秀之先生の御架蔵から、藤原高光の家集『高光集』を読んでいます。先生の写本をテキストにして、『西本願寺蔵三十六人集』、『冷泉家時雨亭文庫蔵唐草装飾本』、『宮内庁書陵部蔵御所本三十六人集』の三つの影印本と比較しながら読み進めています。書かれた内容を正確に読み取ることはもちろんですが、本文がどのように表記されているのかにも心を向けて読んでいきたいと思っています。
 
        
 

近代文学研究会

 本プロジェクトは、2014年に、言語・文学専攻の学生が主体となり、「自分たち自身で扱う文学作品の問題提起から結論を導き出す」という論文執筆のための訓練を積む場として立ち上げられた研究会です。現在の主な活動は、毎週土曜日のオンライン勉強会です。この勉強会では例年、発表者がそれぞれ作品に関するレジュメを用意し、そのレジュメに沿って発表者を中心に議論してきましたが、2年ほど前からは決まった発表者を立てずに、各自作品を読み自由に討論するという方法で行っております。取り扱う作品も参加者の希望により決定し、普段の研究では決して読むことのなかったような作家の作品にもめぐりあう機会となっています。
 近代文学研究会では、専門・専攻に関わらず、近代文学にご興味のある方のご参加を募集しています。
 
         
 

フランス語教育研究会

 本プロジェクトは、本学名誉教授である中井珠子先生の2002年度の授業「日本における言語教育の問題点」から発展した研究会です。主に2000年度の夏休みから有志により行われていた「小学生フランス語教室」の延長として、中学生・小学生高学年を対象としたフランス語教室を長年にわたり週2回実施していました。
 ここ数年はフランス語教育研究会といえば、小学生のためのフランス語教室「プチテコ」(petit écolier)が主な活動となっています。新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年度は開催を見合わせる形となりましたが、本年度は感染防止対策を十分に講じたうえで対面開催いたします。
 
         
 

英語圏文化・文学コロキアム

 本プロジェクトは、1997年に、「アメリカ文化・文学コロキアム」というプロジェクト名で、主にアメリカ文化・文学を研究している教員・大学院生・研究生が各々の研究テーマについて自由に意見を交換し、交流し合う場として設けられました。活動開始から5年目の2002年より、言語・文学研究センターを活動の拠点にすることが決まり、新たな構成員としてセンター研究員も加わりました。アメリカに限らず広く英語圏分野の研究をする方々とも積極的に横断的な研究の場を持つことで、多角的にその文化・文学を考察し、また互いに刺激し合い、研究を深めることを目指して活動していきます。
 英語英文学がご専門ではない方のご参加も大歓迎です。より多くの方の参加をお待ちしております。
  
        
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