所属 職名 教員氏名 保有学位
基礎教育センター 准教授 今井 福司 修士,博士


I 教育活動
教育実践上の主な業績 年月日 概要
【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】
Twitterを用いた異なる大学間での授業連携実践2010年11月〜12月ミニブログサービスである「Twitter」を用いて異なる大学間での授業連携実践を行った。具体的には,Twitterを用い,異なる二大学間同一の課題を設定し, 受講生に発言させる演習を行っている。それぞれの授業は曜日も時間帯も異なっていたが, Twitterを用いることで, 互いの受講生の交流を実現でき, 協力要請を行った大学図書館員の授業参加を容易に行えた。同実践の成果は今井福司, 岡部晋典「Twitterを用いた大学間授業実践」に査読論文としてまとめている。
NetCommonsを用いた授業実践2010年4月~現在国立情報学研究所の開発したCMSであるNetCommonsを用いて授業用Webサイト(http://library.halfmoon.jp/)を構築し,授業レジュメの配布や教材の提示をWeb上で行う授業を展開した。
図書館情報システムを用いた授業実践2014年7月〜2015年1月2014年7月から2015年1月にかけて,図書館の貸出業務や資料管理に用いられる図書館情報システムについて,実際の業務レベルで用いられるシステムを用いた授業実践を,株式会社ブレインテックの協力を得て行った。同実践の成果は,今井福司(ほか)「クラウド上に設置した図書館情報システムを用いた授業実践」に査読論文としてまとめている。
電子図書館システムの活用と評価2015年10月2015年10月に,メディアドゥ社の電子図書館システム「OverDrive」を「図書館情報技術論」の授業で受講生に触れてもらい,どのように改善すれば,さらに使いやすくなるかを議論させた。
図書館情報システムを用いた授業実践2015年10月〜2016年1月2014年7月から2015年1月にかけて,図書館の貸出業務や資料管理に用いられる図書館情報システムについて,実際の業務レベルで用いられるシステムを用いた授業実践を,株式会社ブレインテックの協力を得て行った。
環境調査と図書館資源管理におけるデータの扱い方の相違について2017年1月2017年1月に,「情報資源組織演習(目録)」の授業において,株式会社三菱地所設計の技師に環境調査においてはどのようなデータの取り扱いを使うかについて講義を行ってもらった上で,授業社は環境に関するメタデータについてはどのようなものがあるかネット上の資源を紹介した。その上で,図書館における資源管理で扱われるデータとの相違について,受講生一人一人に考察させ,リアクションペーパーを提出してもらった。
【2.作成した教科書、教材、参考書】
司書教諭科目「学校図書館メディアの構成」に用いられる教科書『学校図書館メディアの構成』への執筆2016年2月学校図書館の理念を理解できるよう、理論的な学習に重きを置いて編集した、学校図書館司書教諭資格取得のための教科書。学校図書館メディアの意義をはじめ、メディア構成の知識と技術、コレクション形成の実際等を解説する。今井は第12章「分類法を用いたメディアの組織化」、第13章「目録法を用いたメディアの組織化」、第14章「件名法を用いたメディアの組織化」の執筆を担当した。
司書教諭科目「学校経営と学校図書館」に用いられる教科書『学校図書館への招待』への執筆2017年6月学校管理職、一般教員の視点から学校図書館を考え、その目線に添って学校図書館を紹介する。現状にあわせ改訂
学校管理職、一般教員の視点から学校図書館を考え、その目線に添って学校図書館を紹介する本書は、司書教諭課程を有する大学はもとより、読書教育に取り組む管理職、司書教諭、学校司書の支持を得ることができた。この間、学習指導要領や著作権法の改定等、学校図書館、教育現場を取り巻く環境は変化し、今また新型コロナウイルスの流行により、大きな制約がある中で学校現場の創意工夫が試されている。その中で読書活動とICTの活用は、遠隔授業、自宅学習の基盤として存在感を増している。「学びの転換」が急速に進行する中、現状に対応して改訂。
今井は第2章「学校図書館発展の過程」を執筆した。
司書科目「図書館情報技術論」に用いられる教科書『図書館情報技術論[第2版]:図書館を駆動する情報装置』の編集2022年3月図書館の運営にあたって必要となる基礎的な情報技術について、各分野の第一人者が具体的な事例を取り上げながら、分かりやすく解説。第2版では、プログラミングの章を設けるなど、より現場に即した内容に更新した。
【3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等】
「青空文庫と図書館をつなぐ」実行委員会主催,富田倫夫さん追悼記念シンポジウム「青空文庫と図書館をつなぐ」にて20131103左記シンポジウムにおいて,インターネット上のWebサイト「青空文庫」を司書課程・司書教諭課程においてどのように扱うか実践例を交えて発表を行った。
「図書館情報技術論」学外公開授業20151102司書課程科目「図書館情報技術論」の図書館情報システムを活用した授業について,学外者に授業公開を行った。
環境教育データベースを用いた司書教諭に対するメタデータ教育20160822白百合女子大学教育プログラム推進助成によって構築された環境教育データベースを用いて,司書教諭課程の授業「情報メディアの活用」において行われたメタデータ教育について,学校図書館の国際大会であるIASL2016で英語発表を行った。発表要綱URL: https://www.researchgate.net/publication/307108066_Making_and_Implementing_an_Environmental_Studies_Database_for_Teacher_Librarians_Metadata_Education_for_Teacher_Librarians
【4.その他教育活動上特記すべき事項】
東松島市図書館の震災アーカイブ支援活動2013年度ならびに2014年度2013年度および2014年度にかけて,特任教員の座間直壯とともに司書課程の学生を対象に,東日本大震災復興支援の目的で,東松島市図書館の震災アーカイブ支援活動(写真へのキャプション付与作業)を実施した。同実践の成果は座間直壯, 今井福司.「東松島市図書館の震災アーカイブ公開支援活動」として解説記事を執筆し,『図書館雑誌』に掲載されている。
II 研究活動
著書・論文等の名称 単/共 発行・発表の
年月
発行所・発行雑誌等
(巻・号を含む)の名称
該当頁数共
著者名等
【著書】
情報教育と学校図書館が結びつくために編者202203悠光堂92, 186-143, 195 中園長新、花田一郎、海獺、増井尊久
図書館情報技術論 : 図書館を駆動する情報装置編者20220515ミネルヴァ書房36-74 若松昭子, 久保誠, 今井福司, 桑原尚子, 川瀬直人, 塩崎亮, 西田洋平, 河島茂生, 竹之内明子, 川島斉, 植村八潮, 守山光良
学習指導と学校図書館分担執筆202206放送大学教育振興会25-43 塩谷京子、鎌田和宏、福本徹、今井福司、庭井史絵
【MISC】
2010年代の学校図書館に関する日本国内の研究動向 : 研究の多様化と学校図書館を取り巻く状況の変化を踏まえて単著20200920カレントアウェアネス 国立国会図書館関西館図書館協力課 34523-30
情報教育と学校図書館の結びつき : GIGAスクール構想を背景として単著202212図書館雑誌 日本図書館協会 116 12700-702
【論文】
Wikidataの司書教諭講習相当科目での授業活用について単著20191201白百合女子大学研究紀要 白百合女子大学 5539-58
コロナ禍における司書課程科目、司書教諭講習相当科目における遠隔授業の展開事例単著202112白百合女子大学研究紀要 白百合女子大学 5719-36
【口頭発表】
深川恒喜文書を用いた『学校図書館運営の手びき』ならびに1953年「学校図書館基準」の作成過程の検討単独20221030第70回日本図書館情報学会研究大会
III 学会等および社会における主な活動
年月日 学会等名称
20200401日本図書館情報学会 常任理事
20200401東京学芸大学学校図書館運営専門委員会 文部科学省事業事業委員
20220401墨田区立図書館 墨田区図書館協議会副会長
20230401日本図書館情報学会 理事
20230501株式会社日本総合研究所 横浜市の新たな図書館像(図書館ビジョン(仮称))策定支援業務アドバイザー