所属 職名 教員氏名 保有学位
文学部フランス語フランス文学科 准教授 村中 由美子 博士


I 教育活動
教育実践上の主な業績 年月日 概要
【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】
映画を使用したフランス語のディクテ(書き取り練習)の実施2016〜2022専門ゼミにおいて、映画を使ったディクテを実施している。セリフの一部を空欄にしたプリントを用意し、何回か同じシーンを見てセリフを書き取る練習をする。教科書には載っていないような口語的な表現や、フランス語学習教材のCDで聞くようなフランス語とは異なる生のフランス語に接することで、フランス語学習へのモチベーションを高めることが期待できる。
2020年度リアルタイム・オンラインでのフランス語授業202103312020年度はすべて遠隔授業だったが、リアルタイム・オンライン授業で教材を画面共有しペンタブレットを使うことで、教室での授業の臨場感を可能な限り体現しつつ、フランス語の文法項目や構文を説明し、テクスト読解を行った。その結果、担当した授業のほとんど(フランス語総合IAB、フランス語実践研究など)で、「説明がわかりやすかった」との学生のコメントをいただいた。
2021-2022年国語国文学科・英語英文学科の第2外国語としてのフランス語教育20220331国語国文学科、英語英文学科の第2外国語としてのフランス語の授業の取りまとめを担当した。共通テストの実施によって個々の学生の習熟度をはかり、またモチベーション向上のため、学年末には1年間で学んだフランス語の表現、語彙を使用して対話文をペアで作成、対話文コンペティションとして発表してもらい、相互に学ぶ機会を創出した。
【2.作成した教科書、教材、参考書】
雑誌『ふらんす』連載「ラ・フォンテーヌと学ぶつづり字レッスン」202109〜202203フランス語のつづり字のきまりはフランス語を正確に音読するために非常に大切だが、フランス語をすでに勉強している学習者にとっても、覚えているつもりで意外と身に付いていないものである。このつづり字の規則を興味深く復習し、また印象深く記憶に定着させるためにラ・フォンテーヌの『寓話』から毎回ひとつ物語を選び、つづり字の規則や読み方のポイントを習得するための記事を執筆した。
【3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等】
「2020年度 学内FDシンポジウム:よりよい遠隔授業の実践に向けて」における授業報告
20200625フランス語総合ICという基本文を暗唱する授業を、遠隔授業でいかに実施しているかについて報告した。音声ファイルを提出してもらうことで個別の発音指導が可能であり、人前で発音することに抵抗がある学生にとっても有益な授業方法であることを述べた。
【4.その他教育活動上特記すべき事項】
フランス語フランス文学科広報のためのリーフレット作成2021〜2022高校生向けのリーフレット制作過程で、在学生にフランス語を学ぶ動機や興味深い授業についてアンケートを取り、学生の興味の対象、学びにおけるニーズ、また卒業生がどういった学びに特に満足感を抱いているかを把握することができて非常に有意義であった。
II 研究活動
著書・論文等の名称 単/共 発行・発表の
年月
発行所・発行雑誌等
(巻・号を含む)の名称
該当頁数共
著者名等
【著書】
映しと移ろい:
文化伝播の器と蝕変の実相
分担執筆20190925花鳥社481-496
蜘蛛の巣上の無明分担執筆20230228花鳥社71-81
【MISC】
【論文】
マルグリット・ユルスナールとギリシャ語詩人カヴァフィス : ギリシャへのまなざしの諸相単著20220220仏語仏文学研究「中地義和先生退職記念特集号」 東京大学フランス語フランス文学研究室 55号305-321
【口頭発表】
ユルスナールと庭ー東洋思想への接近の場として
単独20220305日本フランス語フランス文学会関東支部大会
マルグリット・ユルスナールの庭と東洋思想ー庭師ジル・クレマンのコンセプトを手がかりに単独20221020国際マルグリット・ユルスナール学会「マルグリット・ユルスナールと世界についての危惧」
Re/discovering "Beauty of Routine Life" - Yourcenar's reading of Waley's "Genji"分担執筆
III 学会等および社会における主な活動
年月日 学会等名称
20210401日本フランス語フランス文学会 日本フランス語フランス文学会常任幹事(庶務・広報)
日本フランス語フランス文学会
国際マルグリット・ユルスナール学会(SIEY)
国際マルグリット・ユルスナール資料センター(CIDMY)