白百合について

学長室の窓から No.20

2021年5月6日

2021年度よろしくお願いいたします


 白百合女子大学
副学長 宮本信也

みなさま、こんにちは
副学長2年目の宮本信也(みやもとしんや)です。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2021年度が始まりました。
学長の方針のもと、白百合女子大学は、教室での対面授業を基本とする体制で新年度を開始いたしました。授業開始日の48日より、キャンパスのどの教室でも学生と教員が学び合う状況が見られるようになりました。私たちもとてもうれしく、なにかウキウキした気分にさえなり、自然に顔がほころぶのを感じておりました。

しかしながら、新型コロナウイルスの変異株の流行により、今また緊急事態宣言が出され、大学は遠隔授業中心の体制に戻ってしまいました。学生のみなさんは、がっかりされたことと思います。私たちも、学生のみなさん、特に昨年度、入学直後から遠隔授業中心だった2年生のみなさんの気持ちを考えますと、本当に申し訳ない感じを持つとともに、とても口惜しく残念な気持ちでいっぱいでいます。ただ、今年度は、感染防止対策を昨年度以上に行うとともに、キャンパス内のWi-Fi環境をより充実させることで、緊急事態宣言下でも一定数の対面授業を実施するとともに、宣言解除後は速やかに対面授業中心の体制に戻す予定で対応しております。学生のみなさんには、大学の対応をご理解いただけるようお願いいたします。

ところで、私、危機管理担当ということもあり、昨年度のこのコラムでは新型コロナウイルス感染症のことばかりをお伝えしておりました。今回も似たような内容で始まってはいますが、今年度は、新型コロナウイルス以外の話題もお伝えできればと思っています。
今回は、自己紹介もかねたコロナ以外のお話を少しさせていただければと思います。
私は、小児科医で、子どもの心の心療を専門としています。小児科で心の診療といいますと、不思議に思われる方もいるかもしれませんが、発達行動小児科学という分野があります。子どもの発達や行動面の問題に小児科の中で対応する分野です。精神科との違いは、原則として、心の病気は対象にはしないということです。心の病気の代表は、統合失調症やうつ病・双極性障害などの気分障害、そして、いろいろな神経症状態があります。これらの状態がある場合は、たとえ小学1年生であっても精神科の対象となります。一方、病気ではないけれど、心の問題、それもいわゆる悩みごとの範囲を超えて助けや支援を必要とするほどのものがあります。子どもでは、その代表的なものは不登校と発達障害(現在、医療では神経発達症と呼びます)といえるでしょう。発達行動小児科学では、そのような問題を抱えて困っている子ども達が対象となっています。これから、このコラムでは、子どもや心の話題についても触れていければと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

閑話
写真は、ミズバショウ(水芭蕉)です。
ミズバショウが咲く地域としては、関東で尾瀬が有名ですが、この写真は、岩手県にある小岩井牧場というところで撮影したものです。実は、東北にもミズバショウの群生地がいくつかあります。秋田県、岩手県、福島県などです。しかも、5月の連休などの見頃の時期、尾瀬よりははるかに人が少ないですからお勧めです。新型コロナウイルス感染が落ち着きましたら、ミズバショウを堪能されたい場合、ゴールデンウィークに東北に行かれるのもよいと思います。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

                 



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