発達臨床センター

心理療法

心理療法はいわゆるカウンセリングという一般な言い回しで知らされています。本センターでは、子どものプレイセラピーを中心に、人間関係の悩みや様々なこころの問題を持つ大人の方、不登校、ひきこもりなどの思春期の方、また育児不安や「子どもが愛せない」「どう接していいのかわからない」など子育てに問題を抱えているお母さんなどを対象に、精神分析の理論をベースとした精神分析的心理療法を行っています。

言葉でいろいろなことが表現できない幼い子どもにとって「遊び」とは言葉そのものであり、豊かな自己表現の場です。精神分析的なプレイセラピーでは、セラピストとの関係を通して、遊びの中に表現されたお子さんのこころの中のありようをみつめていきます。そして、遊びの中に表された意味をセラピストがお子さんと共に理解していくことで、子どもたちのこころの安定を図り、こころの中で起こっている問題を解決することを目指しています。また、子どもの問題行動の背景にはさまざまなメッセージが含まれています。しかし、実際に養育する保護者の皆さんにはこれらの行動の裏に隠されたお子さんからのメッセージを理解するのが難しくなってしまい、どのように対応してよいのか途方にくれてしまいます。当センターでは、このようなお子さんをお持ちの保護者の皆さんに対して、そのこころの中の状態を説明し、親子のコミュニケーションのサポートを行います。(文責:木部則雄)

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