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【学長メッセージ】2020年度後期および2021年度の授業・行事の実施方針について

2020年11月24日

学生・保護者の皆さまへ 

後期授業につきましては、遠隔授業を前提としつつ、感染防止対策を講じたうえで実技・実習等の一部の科目は対面形式で実施しています。このことに関して、学生・保護者の皆さまの中には、さまざまなご意見があることを承知しております。いつまで遠隔授業を続ける予定なのか、どうして面接授業(教室での対面による授業)に舵を切らないのか、他大学の中には後期の途中で面接授業の数を少し増やしているところもある、などごもっともなご指摘ばかりです。本学におきましても検討を重ねてまいりましたが、最も重要なことは学生の命と健康を守ることです。そして学生の一人ひとりが落ち着いた環境で勉学にいそしむことだと考えております。全国的にみて面接授業を再開させている大学が少なくないのは事実ですが、感染者数がなかなか減らない首都圏では、遠隔授業に軸足を置かざるをえない状況にあります。加えて、学生の皆さんの生活環境もじつにさまざまです。東京近隣に住んでいる人もいれば、地方都市出身の人もいます。実家に住んでいる人もいれば、アパートやマンションで一人暮らしの人、学生寮にいる人もいます。それがもし後期の途中で授業の一部が対面形式に切り替わった場合、1日の授業の中で遠隔と面接が混在することによって混乱を招き、皆さんに余計な負担を強いることにもなりかねません。ましてこれから冬の季節を迎えます。インフルエンザが流行し、コロナウイルス感染も再び拡大するかもしれません。できるかぎりリスクを避け、落ち着いた環境で学びを深めることができるように、今年の後期は遠隔授業を継続することにいたしますが、同時に、先を見据え来年度に向けて全力で準備を進めております。来年度は、面接授業を基本としたいと考えております。面接授業を基本といたしますが、コロナ以前の、もとの状態には完全には戻れません。むしろ、遠隔授業で培われた経験や可能性を、教育の質を高めるために役立てながら、白百合らしい教育環境を整えるために力を尽くしてまいります。

今年の4月には入学式を行うことができませんでしたが、現1年生の皆さん向けの入学式、あるいはそれに代わる行事を、来年の3月下旬に感染症対策を講じたうえで分散形式で実施することを検討しています。また今年度の学位記授与式および来年度の入学式についても、分散形式で実施する予定です。もちろん、感染状況に変化が生じた場合は、これらの行事の予定を変更する可能性もございます。しかし、そうならないように心から願っておりますし、なによりも学生の皆さんと保護者の皆さまの心と身体の健康を切に願い、祈っております。

 以上の方針について学生の皆さん、保護者の皆さまのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

白百合女子大学  
学長 髙山 貞美

 

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