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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | キリスト教学ⅠA/Introduction to Christianity ⅠA |
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担当教員(所属)/Instructor | 石井 雅之 (カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 金/FRI 1 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
白百合女子大学の学生としてのアイデンティティを確立するために |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
白百合女子大学の教育は、知性と感性の調和がとれ、豊かな人間性と広い視野のうえに専門的な知識を備えて自立的であると同時に、人間一人ひとりをかけがえのない存在として大切に思い、自ら進んで他者に仕え、社会に貢献しようとする心をもった女性の育成を目指しています。そして、この教育目標は、キリスト教、特にカトリシズムの人間観・世界観にもとづいています。本授業は、そのカトリシズムの人間観・世界観の一端を、知識としてだけでなく、コミュニオン等を通じて体験的にも知ってもらうことをねらいとします。 【達成目標】 ・本学の設立母体とその創立の精神について、またそれとの関係において本学の建学の精神と教育目標について、その一端を説明できる。 ・カトリック教会について基本的な知識をもっている。 ・新約聖書の重要で広く知られた箇所の一部を読んで解釈した経験をもっている。 ・イエスがいのちをささげて教えたことについて論じることができる。 ・共に学生生活を送る者どうしのかかわり・相互理解と共同の糸口をつかむ。 ・本学の特色を活かした学び及び学生生活の在り方を各自にあわせて積極的に考えている。 |
授業概要 /Course description |
上記のねらいのもとに、次のような内容で構成し、順に進めます。 ①第2回以降、教員が前回の「受講レポート」(授業の要点の一部を取り上げ、感想を述べたもの)の記述の一部を紹介し、受講者は前回の授業の各部分を振り返るとともに、他の受講者の考えたことや感じたことに触れます。また、時には一緒に疑問への答えを探ったり、意見交換をしたりもします。 ②コミュニオン*。受講者が主体となって、同じ学科の仲間に紹介したいことをかわるがわる話し、また耳を傾け、ときに言葉をかけます。(詳しくは授業時に説明します。manaba course の掲示板も利用します。) ③教員が、授業日前後の教会暦を配付資料に掲げ、教会の祭日・祝日・記念日等とそれに関連した人物・事柄について解説します。 ④キリスト教を知るため、また教養のために、主に新約聖書の重要で広く知られた箇所を、教員の解説をふまえつつ皆で読んで、考えを巡らせてみます。さらに、関連事項について講義を展開する場合もあります。 ⑤教員がキリスト教の基本的な事柄に関して簡単に解説し、受講者は聴いて理解に努めます。 ⑥授業後、受講者が200字~400字程度の「受講レポート」**(要点と感想など)をまとめます。 *本クラスのコミュニオンは、テーマを共有するグループの一員としての一人ひとりの発表とその傾聴を主とし、プレゼンテーション能力と傾聴能力の向上、技法習得をその目的に含めています。 **「受講レポート」について ・第1回~第14回に提出していただきます。 ・原則として、manaba courseのレポート機能を用いての提出となります。 ・毎回、指定の期限までに提出することが求められます。 ・本科目の「受講レポート」は、その回の授業内容の要点一つ以上と、それに関して受講者自身が考えたこと、感じたこと、または調べたことをラフに書きとめることを基本とします。ただし、課題が提示された場合はそれに答えていただきます。 ・各回3点満点で評点をつけます。(「評価基準」を参照) |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:本学の建学の精神と教育目標について/宗教・キリスト教を学ぶ意味と本授業のねらい・内容/コミュニオンについて/イエスのことばに耳を傾けてみましょう①実のならないいちじくの木のたとえ 第2回:〈シャルトル聖パウロ修道女会〉の歴史と精神/白百合学園の歴史/イエスのことばに耳を傾けてみましょう②善きサマリア人のたとえ/コミュニオンの準備 第3回:カトリック教会とは?/日本におけるカトリック教会現勢(統計、組織、関係施設等)/イエスのことばに耳を傾けてみましょう③新しい掟/コミュニオンの準備 第4回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう④わたしはまことのぶどうの木/世界におけるキリスト教/コミュニオン(グループ1) 第5回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑤家の土台/キリスト者の生き方とはたらき/コミュニオン(グループ2) 第6回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑥金持ちの青年/イエスの生涯について/コミュニオン(グループ3) 第7回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑦全き人となりなさい/旧約聖書について/コミュニオン(グループ4) 第8回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑧憐れみ深い者になりなさい/新約聖書について/コミュニオン(グループ5) 第9回:使徒パウロの「愛の賛歌」/主日の典礼について/コミュニオン(グループ6) 第10回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑨放蕩息子のたとえ/キリスト教の神理解/コミュニオン(グループ7) 第11回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑩迷い出た羊のたとえ/預言者と御子イエス/キリストの御聖体/コミュニオン(グループ8) 第12回:十戒とイエスの教え/コミュニオン(グループ9) 第13回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑪愚かな金持ちのたとえ/真福八端―山上の説教について/コミュニオン(グループ10) 第14回:イエスのことばに耳を傾けてみましょう⑫マルタとマリア/主の祈り/学期末まとめ問題 第15回:学期末まとめ問題の答えと解説/カルトについて/学期末まとめ小レポート執筆・提出(800字程度) (以上の計画は適宜調整する場合があります。) |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
・この授業の予習・復習の平均時間数は、週に1時間程度を目安とします。 ・「受講レポート」の執筆は、授業時間外の学習のうち復習時間に充当します。 ・前回の内容を復習したうえで授業に臨んでください。 ・コミュニオンでの発表に際してはよく準備してきてください。 ※毎回必ず指定の聖書を持参してください。 ※出席・欠席・遅刻・早退については『学生生活ガイドブック』でよく確認しておいてください。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 『新共同訳 聖書(旧約聖書続編つき)』日本聖書協会 (教科書販売で校章入り小型聖書(A6判)を購入できます) 他にプリント教材を配付します。 【参考書】 オリエンス宗教研究所編『キリスト教入門』オリエンス宗教研究所 小高毅『よくわかるカトリック:その信仰と魅力』教文館 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】学期末まとめ問題の評点、学期末まとめ小レポートの評点、第1回~第14回授業後提出の「受講レポート」の評点、コミュニオンへの参加(原稿執筆、プレゼン等)点を合計して評価します。 学期末まとめ問題の評点26%、学期末まとめ小レポートの評点20%、受講レポートの評点42%、コミュニオンへの参加(原稿執筆、プレゼン等)点12%とし、合計60%以上を合格とします。 ※学則第31条により、出席した時間数が出席すべき時間数の3分の2に満たない者は、成績評価の対象とはならず、その科目修了の認定を受けることもできません。 【評価基準】 レポートの評価にあたっては、次の点を重視します。 ・授業内容を正確に理解しているか ・適切な根拠に基づいて立論しているか ・論の組み立て・論旨が明確であるか ・主体的に考察を加え、なんらかの独自性を打ち出しているか 【課題に対するフィードバックの方法】 ・第2回以降の授業の中で前回の「受講レポート」の一部を選んでコメントします。 ・学期末まとめ問題については採点結果をふまえて解説をおこないます。 ・コミュニオンでのプレゼンに対しては、その都度コメントします。 |
備考 /Notes |
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html