![]() ![]() |
科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 宗教学ⅠK/Religious Studies Ⅰ(K) |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 久保 文彦 (全学基盤教育部門カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 2 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
キリスト教と人権 <学びの体系> 「社会倫理・実践」 |
---|---|
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
人権の歴史を学び、人権についての重要な政治文書(アメリカ独立宣言、フランス人権宣言など)や、日本国憲法と世界人権宣言の条文を理解できるようにする。 キリスト教と人権思想の本質的なつながりに関して理解する。 現代社会における人権問題への関心・理解を深める。 *この授業はディプロマ・ポリシーの「時代を越えて普遍的に求められる豊かな人格形成を行うために、カトリックの人間観・世界観を理解するための基礎的な能力を身につけている」に対応しています。それを実現するために、カリキュラム・ポリシーの中の「本学の建学の精神に直接根ざした教養と生きる力、時流を越えて普遍的に守るべき価値を保ち、自分と世界の未来を創造的に切り開くためには生涯にわたる人格形成に取り組む必要があることを自覚する」に沿って授業を行います。 |
授業概要 /Course description |
性別・社会的地位・人種等に関わりなく、私たちが人間として生まれながらに有する諸権利を「人権」(human rights)と呼びます。「日本国憲法」や「世界人権宣言」には人権の擁護を命じた条文が記されていることは、皆さんもご存じでしょう。 人権という理念は、いつ頃、誰が発明したのでしょうか。日本の憲法学や政治思想史の教科書を読むと、人権思想の直接の起源は近代西欧の啓蒙思想に求められています。このことは間違いではありません。しかし、『聖書』のことばを生きようと試行錯誤を続けたキリスト教の歴史が、近代西欧における人権思想成立の基本前提となった事実については、それほど十分な注意が払われていません。人権という用語そのものは近代西欧の知識人が発明したのですが、この語の背景をなす人間観・社会像は、古代イスラエルの歴史に源を発するキリスト教の歴史を通して培われてきたのです。 このクラスでは、人権という観点から『聖書』を読み直し、キリスト教が人権回復の運動として出発したことを確認してみます。人権が充実する社会をつくるために私たちに何ができるのかを、一緒に考えてみましょう。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:コースの説明、文献の紹介 第2回:「人権」とは何か 第3回:なぜ人権が大切なのか 第4回:人権と近代ヨーロッパ啓蒙思想 第5回:自由権の起源としての旧約聖書 第6回:人権の普遍性と同胞の精神 第7回:国家と人権 第8回:戦争と人権 第9回:日本国憲法の平和主義とキリスト教 第10回:人権と奴隷制 第11回:安息日と人権 第12回:社会権と聖書 第13回:外国人と人権 第14回:死刑について 第15回:教育と人権 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
【授業外学修の内容】 教科書の指定ページを、あらかじめ自宅で読んでいただきます。 毎回の授業後に、講義内容に関するリアクションペーパー(感想、質問等)を書いていただきます。 この授業における予習・復習の時間数の平均は、週に1時間程度を目安とします。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】高木八尺ほか『人権宣言集』岩波文庫、2007年、『日本国憲法 新装版』講談社学術文庫、2013年、カント『永遠平和のために / 啓蒙とは何か』光文社古典新訳文庫、2006年 【参考書】宍戸常寿ほか『18歳から考える人権』法律文化社、2015年 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業参加度(20%)、リアクションペーパー(30%)、学期末レポート(50%) 【評価基準】 授業参加度は、リアクションペーパーの提出によって確認します。 リアクションペーパーは、毎回の授業内容の感想・疑問をまとめてください。 学期末レポート(1200~2000字程度)のテーマと提出期日については、後日に、お知らせします。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 提出物などにコメント等を返す |
備考 /Notes |
授業に関する資料は、manaba courseを通して、配布します。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html