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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 宗教学ⅠP/Religious Studies Ⅰ(P) |
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担当教員(所属)/Instructor | 森 裕子 (全学基盤教育部門カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 4 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
ヘンデル作曲『メサイア』によってたどる救いの歴史 <学びの体系>「芸術・文化」 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、ヘンデル作曲『メサイア』という具体的な音楽作品を例にとって、その作品を味わい、また作品の時代背景や作曲者の人生にも目を向けることによって、キリスト教が「救い」として提示している内容と、人間の文化、歴史の関係についての考察を、受講者各自が積み重ねていくことを目指しています。 |
授業概要 /Course description |
ハレルヤコーラスで知られている『メサイア』は、日本ではクリスマス・シーズンに演奏されることが多いですが、この作品は決してイエス・キリストの誕生物語のみを扱ったものではありません。救い主メシア(英語発音でメサイア、ギリシャ語でキリスト)を待ち望んだ旧約聖書の時代、また期待の成就としてのイエス・キリスト、さらにイエスの弟子たちによって基礎付けられ、展開するキリスト教会という、壮大な歴史がそこには繰り広げられています。しかも歌詞のほとんどは、聖書から採られています。 この講義では。ヘンデル『メサイア』で使用されている聖書のテクストを読み、またヘンデルによる音楽表現を味わいながら、キリスト教的な意味での救いが、それぞれの時代の文化の中で展開し、歴史を通して実現していくことの意味を考察します。履修者の興味と同意が得られる場合には、メサイアのハレルヤを女性合唱で歌うことも考えています。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:人間の文化において展開する救いの歴史と、その救いの歴史を書き記したものとしての聖書 第2回:ヘンデル『メサイア』誕生の背景①バロック音楽のオラトリオについて 第3回:ヘンデル『メサイア』誕生の背景②ヘンデルの生涯の中での『メサイア』 第4回:ヘンデル『メサイア』誕生の背景③チャリティ・コンサートとしての『メサイア4 第5回:聖書から採られている『メサイア』の歌詞の全体的な構成 第6回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう①救い主の到来への期待 第7回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう②救い主誕生の預言 第8回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう③救い主、イエスの誕生とその喜び 第9回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう④イエスの生活 第10回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう⑤イエスの受難 第11回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう⑥イエスの死と復活 第12回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう⑦イエスの死後の弟子たちの活動 第13回:『メサイア』の歌詞と音楽を味わう⑧救いの完成に向けて 第14回:『メサイア』のその後の受容の文化史 第15回:試験(授業内レポート)とまとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
履修者は、毎回の授業内容の復習に基づいて考察することによってリアクションペーパーを書くことと、最終回の授業内に、そのリアクションペーパーの積み重ねた上で、指定された問いについて2000字以上のレポートを書くことが求められます。 各授業のための予習復習には60分程度を必要とし、授業において指示した課題を行う。レポートの準備のために5時間程度をかけることが望ましい。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 プリントを、アップロードします。 【参考書】 随時紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業参加度(リアクションペーパーを含む)50%、授業内レポート50% 【評価基準】 授業参加度:発言、歌唱実践への取り組み リアクションペーパー:自分の考えを自分のことばで述べる 授業内レポート:問いに対する自分なりの答えを、文章構成も考慮しつつ、自分のことばで述べる。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 次回の授業冒頭で、前回のリアクションペーパーについて、口頭で担当教員のフィードバックを伝えます。 |
備考 /Notes |
小グループでのディスカッションを取り入れます。 また履修者の同意が得られれば、女性合唱の実践を取り入れます。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html