![]() ![]() |
科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 宗教学ⅡI/Religious Studies Ⅱ(I) |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 久保 文彦 (全学基盤教育部門カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 月/MON 1 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
新約聖書入門 <学びの体系> 「聖書・神学」 |
---|---|
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
『聖書』の基本となる六十六文書のうち、元来はギリシャ語で書かれた二十七の文書群を「新約聖書」と呼びます。紀元後一世紀初頭のパレスチナ・ユダヤ教社会で「神の国運動」を実践した結果、ローマの国賊として処刑されたユダヤ人イエスの活動記録(福音書)と、イエスの心意気に感化されて彼のように生きようとした人々(初代教会)の歴史に関する文書(書簡、黙示録)が、新約聖書に収録されています。 キリスト教的な人間観・社会観の強い影響を受けたヨーロッパ・アメリカ文明を根底から理解するためには、新約聖書の学びは欠かせません。本授業では、イエスの運動の意義と初代教会の成立・発展を当時の社会状況を踏まえながら考察し、新約聖書の人間観・社会観について学びます。 |
授業概要 /Course description |
新約聖書から、特に重要であると担当者が考えているテキストを取り上げ、内容を解説します。内容の理解で特に大切なのは、新約聖書の人間観と社会観です。それぞれのテキストが人間をどのような存在として把握し、人間どうしの望ましい関わり方(社会のあり方)をどのように展望しているかという視点を軸にして、内容を味わっていきます。 新約聖書を読み進めていく上では、古代ギリシャ・ローマ史についての一定の知識が必要です。テキストを読む上で必要となる歴史的知識についても解説します。また、後期の授業は、クリスマスの時期と重なります。講義では、クリスマスの意味を解説します。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:コースの説明、文献の紹介、「新約聖書」とは何か 第2回:古代イスラエル史の概観とユダヤ教の形成 第3回:後1世紀のパレスチナ・ユダヤ教 第4回:イエスと神の国運動(1) 第5回:イエスと神の国運動(2) 第6回:イエスと神の国運動(3) 第7回:イエスと神の国運動(4) 第8回:イエスの受難 第9回:イエスの復活 第10回:教会の成立と発展 第11回:クリスマスについて(1) 第13回:クリスマスについて(2) 第12回:クリスマスについて(3) 第14回:パウロの生涯と活動 第15回:パウロの神学 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
授業中に指示した聖書箇所を、あらかじめ自宅で読んでいただきます。 毎回の授業後に、講義内容に関するリアクションペーパー(感想、質問等)を提出していただきます。 この授業における予習・復習の時間数の平均は、週に1時間程度を目安とします。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 『聖書・新共同訳・旧約聖書続編付き』日本聖書協会。『聖書』は「新共同訳」以外の翻訳でもかまいませんが、必ず「旧約聖書」と「新約聖書」が一冊になっているものを購入してください。「新約聖書」だけの版を購入してはいけません。 ディケンズ『クリスマス・キャロル』新潮文庫、2011 【参考書】 阿刀田高『新約聖書を知っていますか』新潮文庫、1996 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業参加度(20%)、リアクションペーパー(30%)、学期末レポート(50%) 【評価基準】 授業参加度:リアクションペーパーの提出によって、授業参加度の確認を行います リアクションペーパー:講義内容についての感想、質問等を書いてください。 学期末レポート:授業内容で扱ったテーマに関して、レポートを書いていただきます。テーマと字数は、レポート課題の出題時に連絡します。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 提出物などにコメント等を返す |
備考 /Notes |
後期の授業期間は、クリスマスの時期と重なります。クリスマスの過ごし方について、考えていただきます。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html