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科目一覧へ戻る | 2021/10/30 現在 |
科目名/Course title | 宗教学ⅡN/Religious Studies Ⅱ(N) |
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担当教員(所属)/Instructor | ヤノチンスキー ポール (カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2021年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 火/TUE 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
心のケアⅡ<学びの体系>「いのち・霊性」「聖書・神学」 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業は、カトリック司祭として実務経験のある教員による授業であり、教会での司牧や様々な場でスピリチュアル・ケアにあたってきた経験を生かして実践的授業を行うものある。この授業の目的は「霊性と心の癒し」である。 17世紀の科学者・思想家であるB.パスカルは理性主義に対して「我々は理性によってのみではなく、心によって真実を知る」と教えている。その前16世紀にも人間の心の奥義を考えた神秘家アビラの聖テレサ、十字架の聖ヨハネなどが誕生している。彼らの洞察も紹介してみたい。 21世紀になって今はスピリチュアル・ケアという用語は精神的に痛む人に関して使われている。しかし、V・E・フランクルがかつて指摘したように、私たちはみなある意味で「Homo Patiens」(痛んでいる人間)である。したがって、このテーマをもっと広い意味(一般の私たちを含めて)で考えてみたい。 なお、この授業はディプロマ・ポリシーの中の「時代を越えて普遍的に求められる豊かな人格形成をおこなうため、カトリックの人間観・世界観を理解するための基礎的な能力を持つことができる」に対応している。それを実現するためにカリキュラム・ポリシーの中の「本学の建学の精神に直接根ざした教養と生きる力、時流を越えて普遍的に守るべき価値を保ち、自分と世界の未来を創造的に切り開くためには生涯にわたる人格形成に取り組む必要があることを自覚する」に沿って授業を行う。 |
授業概要 /Course description |
聖書にある普遍的テーマと現代の心理学や文学のテーマを合わせて、学際的な授業を考えてみたい。 そのために講義ばかりではなく、クレヨンや紙粘土を使用して、自分の心(自分の内面)の声に面)の声に耳を傾けるためのエクササイズを行ってみたい。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
1.イントロダクション(1)S.キルケゴールによる人生の三つの段階 2.V・E・フランクルの「生きる意味(ロゴセラピー)」の問題 (1):自叙伝 3.V・E・フランクルの「生きる意味(ロゴセラピー)」の問題 (2):テーマ提示 4.「ボランティアの心」 5.EX:音楽を聴く」 6.P.コエリオによる「巡礼」の問題(1):「アルケミスタ」 7.P.コエリオによる「巡礼」の問題(2):「星の巡礼」 8.「回心・改悛」の状態 9.老いの問題(1):(DVD) 10.老いの問題(2):「うつくしい長老」 11.EX:「内面的家」 12.夢の意味 13.EX:「人間と知恵」 14.EX:「フォーカシング」 15.EX:「Life line(人生の旅路」 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
1.スマホなどは電源を切ること。 2.指定した聖書やスケッチブック(大きさA4)は必ず準備し指定された時には持参すること。 各授業における予習復習時間数の平均は1時間程度の予定。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】『聖書(旧約聖書続編付き)新共同訳』(日本聖書協会)。プリントを配布する。 【参考書】ジャン バニエ『うつを超えて』女子パウロ会.2004/Moore ,T.The Soul of Christmas,Franciscan Media,2016./Norris ,K.Acedia and Me. Riverhead Books, 2008ペーター・ ゼーウ`アルド『修道院の医術」.「修道院へよこそ」・創元社2010 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】【評価基準】 1.授業への参加度(40%) 2.レポート(30%) 3.積極的参加態度(30%) 以上を総合的に評価し、60%以上で合格とする。 |
備考 /Notes |
本授業は、主にCampus Square と manabacourseを利用した遠隔授業(オンデマンド型)として実施する。 |