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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/18 現在

科目名/Course title 宗教学ⅢP/Religious Studies Ⅲ(P)
担当教員(所属)/Instructor 佐藤 紀子 (カトリック教育センター)
授業科目区分/Category 宗教学科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2023年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 火/TUE 1
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 4年
単位数/Credits 1
副題
/SubTitle
キリスト教と社会福祉 <学びの体系>社会倫理・実践
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 この授業は、日本社会におけるキリスト者の様々な社会的実践を学び、キリスト教の現代性を発見することを目的にしています。主に日本の社会福祉分野でキリスト者が行ってきた先駆的な役割を扱い、その役割の現代性を考えることで、受講生自身が社会福祉分野と宗教の関係性について考えるための視点や言葉を身につけることが到達目標です。
 なお、この授業は以下のディプロマ・ポリシーに対応しています。
〔2022年度以前入学者〕
「時代を超えて普遍的に求められる豊かな人格形成を行うために、カトリックの人間観・世界観を理解するための基礎的な能力を身につけている」に対応しています。それを実現するために、カリキュラム・ポリシーの中の「本学の建学の精神に直接根ざした教養と生きる力、時流を超えて普遍的に守るべき価値を保ち、自分と世界の未来を創造的に切り開くためには生涯にわたる人格形成に取り組む必要があることを自覚する」に沿って授業を行います。
授業概要
/Course description
 日本の社会福祉の分野においてキリスト教の人間観・世界観に基づき活動する団体や個人を取り上げながら授業を進めていきます。日本の社会福祉に関する基礎的な統計や歴史について学んだあと、主に山谷地域におけるカトリック者の実践を紹介し、キリスト教の現代性や社会福祉分野における信仰の意味を一緒に考えていきます。また、『ヨブ記』をはじめとする苦しみについての語りについても学びながら、受講生各自が現代社会における課題と向き合い、それらに対する言葉を見つけることをめざします。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:ガイダンス:授業の目的、方法、概要の説明
第2回:日本の社会福祉に関する諸統計(グループワークがあります)
第3回:日本の社会福祉制度の歴史
第4回:『ヨブ記』にみる苦しみについての語り(グループワークがあります)
第5回:山谷地域とキリスト教①:山谷地域の歴史
第6回:山谷地域とキリスト教②:カトリック者の実践
第7回:山谷地域とキリスト教③:他者に開かれた場へ
第8回:山谷地域についての語り(ゲストスピーカー:日程が前後する場合があります)
第9回:依存症者とともに①:精神医療福祉の歴史
第10回:依存症者とともに②:回復と信仰
第11回:依存症者とともに③:カトリック者の実践と根づき
第12回:依存症についての語り(ゲストスピーカー:日程が前後する場合があります)
第13回:フィードバック:他の受講生の語り(グループワークがあります)
第14回:日本の社会福祉における修道者の役割
第15回:まとめとふりかえり
準備学習・履修上の注意
/Notices
 この授業はペアワークやグループワークなど共同学習を多用します。またゲストスピーカーのお話を聞く回もあります。積極的に授業に参加してください。事前学習および復習をふくめ2時間程度になります。また、事前学習および復習に際して、インターネット資料や文献など多様なテキストを利用します。
本授業の予習・復習にはおおむね1時間程度になります。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】指定なし
【参考書】
米田彰男『寅さんとイエス』筑摩書房、2012年、ISBN:978-4-480-01545-7。
本田哲郎『釜ヶ崎と福音―神は貧しく小さくされた者と共に』岩波現代文庫、2015年、 ISBN:9784006032821。
その他、適宜授業内で紹介します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
 平常点(リアクションペーパー、発言、グループワークの成果)(60%)と学期末のレポート課題(40%)により評価します。

【評価基準】
 以下5つのポイントで評価します。①適切なテーマ設定②プレゼンテーションやレポートに適した形式③根拠に基づいた論理的かつ説得的な論理展開④独自性⑤宗教と社会との現代的なつながりについての理解度

【フィードバックの方法】
 毎回のリアクションペーパーなど平常点に含まれる成果については、個々人にコメントをつけて返却する場合と、全員に向けて講評を行う場合との二つの方法でフィードバックを行います。提出した課題は個人が特定されない形で共有されることがあります。レポートは評価基準のルーブリックに従って採点し、返却します。
備考
/Notes
・この授業は、ディスカッション、ペアワーク、グループワークを取り入れています。
・この授業は、manaba courseなどICTを活用した自主学習支援を取り入れています。

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