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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 宗教学ⅣI/Religious Studies Ⅳ(I)
担当教員(所属)/Instructor 久保 文彦 (カトリック教育センター)
授業科目区分/Category 宗教学科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 月/MON 1
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 4年
単位数/Credits 1
副題
/SubTitle
新約聖書入門
<学びの体系> 「聖書・神学」
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 『聖書』の基本となる六十六文書のうち、元来はギリシャ語で書かれた二十七の文書群を「新約聖書」と呼びます。紀元後一世紀初頭のパレスチナ・ユダヤ教社会で「神の国運動」を実践した結果、ローマの国賊として処刑されたユダヤ人イエスの活動記録(福音書)と、イエスの心意気に感化されて彼のように生きようとした人々(初代教会)の歴史に関する文書(書簡、黙示録)が、新約聖書に収録されています。
 キリスト教的な人間観・社会観の強い影響を受けたヨーロッパ・アメリカ文明を根底から理解するためには、新約聖書の学びは欠かせません。本授業では、イエスの運動の意義と初代教会の成立・発展を当時の社会状況を踏まえながら考察し、新約聖書の人間観・社会観について学びます。

授業概要
/Course description
 新約聖書から、特に重要であると担当者が考えているテキストを取り上げ、内容を解説します。内容の理解で特に大切なのは、新約聖書の人間観と社会観です。それぞれのテキストが人間をどのような存在として把握し、人間どうしの望ましい関わり方(社会のあり方)をどのように展望しているかという視点を軸にして、内容を味わっていきます。
 新約聖書を読み進めていく上では、古代ギリシャ・ローマ史についての一定の知識が必要です。テキストを読む上で必要となる歴史的知識についても解説します。また、後期の授業は、クリスマスの時期と重なります。講義では、クリスマスの意味を解説します。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:コースの説明、文献の紹介、「新約聖書」とは何か
第2回:古代イスラエル史の概観とユダヤ教の形成
第3回:後1世紀のパレスチナ・ユダヤ教
第4回:イエスと神の国運動(1)
第5回:イエスと神の国運動(2)
第6回:イエスと神の国運動(3)
第7回:イエスと神の国運動(4)
第8回:イエスの受難
第9回:イエスの復活
第10回:教会の成立と発展
第11回:クリスマスについて(1)
第13回:クリスマスについて(2)
第12回:クリスマスについて(3)
第14回:パウロの生涯と活動
第15回:パウロの神学
準備学習・履修上の注意
/Notices
授業中に指示した聖書箇所を、あらかじめ自宅で読んでいただきます。

毎回の授業後に、講義内容に関するリアクションペーパー(感想、質問等)を提出していただきます。

この授業における予習・復習の時間数の平均は、週に1時間程度を目安とします。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
『聖書・新共同訳・旧約聖書続編付き』日本聖書協会。『聖書』は「新共同訳」以外の翻訳でもかまいませんが、必ず「旧約聖書」と「新約聖書」が一冊になっているものを購入してください。「新約聖書」だけの版を購入してはいけません。
ディケンズ『クリスマス・キャロル』新潮文庫、2011
【参考書】
阿刀田高『新約聖書を知っていますか』新潮文庫、1996
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業参加度(20%)、リアクションペーパー(30%)、学期末レポート(50%)
【評価基準】
授業参加度:リアクションペーパーの提出によって、授業参加度の確認を行います
リアクションペーパー:講義内容についての感想、質問等を書いてください。
学期末レポート:授業内容で扱ったテーマに関して、レポートを書いていただきます。テーマと字数は、レポート課題の出題時に連絡します。
【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
提出物などにコメント等を返す
備考
/Notes
後期の授業期間は、クリスマスの時期と重なります。クリスマスの過ごし方について、考えていただきます。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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