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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 文化と人間/Introduction to Bioethics and Epistemology |
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担当教員(所属)/Instructor | 佐々木 裕子 (基礎教育センター) |
授業科目区分/Category | 共通科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 月/MON 2 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
「いのち」を取り巻く問題から、私と私を取り巻く「文化」を考える |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、いのちや医療に関する諸問題に関する基礎知識を身につけると共に、それらと文化との関わりについて考察することによって自分に関する理解を深め、考えるちからを養うことを目標とします。 〔2022年度以前入学者〕 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、自己を発見する心を持つ自立した女性になるための基礎的な能力を身につけている」に対応しています。 〔2023年度入学者〕 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養 と知性、大学生としての基礎的なスキルやリテラシーを身につけている」に 対応しています。 |
授業概要 /Course description |
私たちは自分たちが慣れ親しんだものと異なるものと出会う時に初めて、今まで自分の中で当たり前と思っていたことが当たり前とは限らないという事実に直面します。この授業では「当たり前」と思っていることに対して、「それは本当に当たり前なのか」という問いを持ち、自らの「常識」を問い直し、視野を広げ、大学生としてふさわしい考える力を養っていきます。そのための材料として、大学生としてなにがしかの自分の考えを備えておくべきである、生や死、ホスピスや緩和ケア、臓器移植など、いのちや医療をめぐる現実の課題について、広く「文化」という視点から一緒に考えていきます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
1.イントロダクション―授業の進め方と評価について 2.「文化」を通して自分を考えるということ 3.外からの目を通して自らの「文化」を考える 4.現代社会の問題と「文化」1―生殖医療から考える 5.現代社会の問題と「文化」2―生殖医療とその背景 6.現代社会の問題と「文化」3―薬害から考える 7.現代社会の問題と「文化」4―薬害とその背景 8.現代社会の問題と「文化」5―ドラッグ・ラグから考える 9.現代社会の問題と「文化」6―ドラッグ・ラグとその背景 10.現代社会の問題と「文化」7―患者としての決定権 11.現代社会の問題と「文化」8― 生活の質・いのちの質・人生の質 12.現代社会の問題と「文化」9― 「支援」を通して文化を考える 13.現代社会の問題と「文化」10ーディスカッション 14.授業及び試験 15.試験のフィードバックとまとめ 16.前期の評価の解説&後期のオリエンテーション 17.生命倫理序説1―近代化と医療技術 18.生命倫理序説2―医療技術の発展とその課題 19.生命倫理序説3―事例を通して考える 20.生命倫理序説4― 緩和ケアとは 21.生命倫理の歴史1―痛みの意味と除去の必要性 22.生命倫理の歴史2―ホスピス・ムーブメントを考える 23.生命倫理の歴史3―文化としてのホスピス・ムーブメント 24.生命倫理の歴史4―日本における緩和ケアの課題 25.脳死と臓器移植をめぐって1―植物状態と脳死 26.脳死と臓器移植をめぐって2―臓器移植をめぐって 27.尊厳死と安楽死1―事例を通して考える(1) 尊厳死とは 28.尊厳死と安楽死2―事例を通して考える(2) 安楽死とは 29.「文化」を通して「いのち」と「自分」を考えるということ 30.全体のまとめとフィードバック *授業の内容や順序については受講生の興味関心・理解度などにより前後することがあります。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
様々な具体的な事例を通して自分の考えや意見を明確にして深めていく基礎的な授業なので、できるだけ1・2年生のうちに履修することをお勧めします。(ただし、親しい方を亡くしたばかりの方、また、いのちの現場にかかわる厳しい問題や映像・動画も扱うことになりますので、それらに敏感な方は履修を先に延ばすことをお勧めします)。また、扱う問題の性質上、一人一人が「自らの問題として考える」ことを前提としていますので、受け身ではなく、積極的な参加と他者に対する誠実な態度が求められます、 特にディスカッション、リアクション・ペーパーなどを通した意見交換などにおける他の学生への配慮やお互いの協力と誠実な姿勢が求められます。その意味で学生の皆さんにとっては決して講義を聴くだけの楽な授業ではありませんが、毎回真剣に受講し、課題に取り組んでいれば、1年後にはものの考え方や見方が深まっていることに気づくことと思います。なお、扱ってほしい問題やニュースなどがあればできる範囲で取りあげたいと思いますので、初回の授業でのアンケートにおいて、また、随時、積極的に担当教員に申し出て下さい。各回の授業外学習時間は4時間程度かかると想定しています。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書/Text books】 特に定めず、適宜プリントなどを配布します。 【参考書/Reference books】 授業中に必要に応じて紹介します。本学図書館の図書はもちろん、データベースや電子ブックなども利用して下さい。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法/Evaluation】 前後期のレポート(30%)と授業内のリアクション・ペーパーや課題(50%)、意見交換や相互コメントなど授業への参加度(20%)。総合評価60%以上で合格とします。 【評価基準】 ・授業で扱ったテーマについて正確に理解し、自分の言葉でまとめることができる。 ・自分の考えを他者に適確に伝えることができる。 ・自分とは異なる他者の意見を正確に理解し、表現することができる。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 授業の冒頭等やmanaba courseを利用して、前回のリアクションペーパーについてのコメントを行います。学期末課題についての解説を行います。 |
備考 /Notes |
・この授業は、グループ・ディスカッション、発表、反転学習、及びタブレット端末などを用い、ICTを活用したオンラインによるグループワークを取り入れています。 ・要素Ⅲ(基礎的素養) |