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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 哲学Ⅱ/Philosophy Ⅱ |
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担当教員(所属)/Instructor | 石井 雅之 (カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 共通科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 火/TUE 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
幸福について哲学的に考える |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
哲学Ⅱでは、「幸福」について、受講者自身が、世界全体を視野に入れて根本的かつ総合的に吟味・考察し、その結果を整理して述べることができるようにすることをめざします。 【達成目標】として次のことを念頭に置いて学んでください。 ①幸福観を吟味する際の重要論点を挙げることができる。 ②幸福について、哲学史上の諸見解、調査研究の成果、他者の意見をふまえて主体的に考察した結果を整理して述べることができる。 |
授業概要 /Course description |
幸福であるかどうかは、健康、所得等、外的条件の如何で一律に決まるものとはいえません。それゆえ「主観的幸福度」が重視され、それと外的条件の関係が調査されたりもします。では、主観的幸福度の種々の相違や変化をもたらす要因は何なのでしょうか。この授業では、そのことをテーマに、若干の調査研究成果を参照し踏まえたうえで、哲学史上の諸見解を手がかりとし、また、幸福に関する受講者各自の率直な思いを確認しつつ、わたしたちの幸福観を吟味していきます。その吟味は、世界観、人間理解、価値観、人生観等にかかわる総合的・根本的なものとなります。 授業時には、教員が考察の材料を適宜提供し、よくかみ砕いて解説・吟味します。受講者は、それを聴きながらその授業の論点について各自なりの意見をもつようにします。適宜、意見交換もします。 受講者は、毎回、授業後に、当日の論点と自分の考察内容を簡潔にまとめ、「受講レポート」*として提出することになります。そこに記された内容は、教員がその一部を次の回の授業のはじめに紹介し、意見や疑問を共有するとともに、授業内容を振り返ります。 学期末には、毎回の授業時に積み重ねられた意見交換と考察の集大成として、受講者が各自の問題意識に応じて幸福観に関する論題を立て、達成目標に対応する内容のレポートをまとめます。 *「受講レポート」について ・指定の期日までにmanaba courseのレポート機能で提出していただきます。 ・本科目の「受講レポート」では、①その日の授業で取り上げられた論点と、 ②それに関して受講者自身が「考えたこと・感じたこと」をラフに書きとめてください。字数は400字程度まで。特に課題が提示された場合は、それに従ってください。 ・第1回~第14回授業分について、各回3点満点で評点をつけます。(「評価基準」を参照) |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:受講案内/「幸福」について各受講者が現時点で思うこと―意見交換 第2回:幸福度調査のデータをどう見るか―外的諸条件と主観的幸福度 第3回:社会生活において幸福をどう位置づけるか―幸福に対する思想的諸立場 第4回:幸福をめぐる根本的な問い(1)―何を以て幸福であるといえるのか 第5回:幸福をめぐる根本的な問い(2)―いつ・どこに幸福が成立するのか 第6回:幸福をめぐる根本的な問い(3)―何が幸福をもたらすのか 第7回:快と幸福―快楽主義思想を吟味する 第8回:社会倫理と幸福―ベンサム及びミルの思想を吟味する 第9回:知と幸福―アリストテレスの所論を手がかりに 第10回:徳と幸福―ストア派及びアリストテレスの思想を吟味する 第11回:愛と幸福(1)―自愛/恋愛/友愛の場合 第12回:愛と幸福(2)―慈愛/隣人愛の場合 第13回:苦難と幸福―ヨブ記と現代の事例を通して 第14回:希望と幸福―殉教物語を通して 第15回:学期末まとめレポートの執筆・提出 (以上の計画は適宜調整する場合があります。) |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
【予習】次の回に取り上げられる予定のトピックについて、自分なりに考察したり、本やネット上にあげられている見解を調査してみたりしておくこと。(調査・考察結果の提出を求めるものではありません)。 【復習】授業内容を振り返り、「受講レポート」を執筆・提出すること。また、学期末のまとめレポートに活用できるメモを作成しておくこと。 ※この授業のための予習・復習の合計時間数の平均は週4時間程度を目安とします。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】適宜プリントを配付します。 【参考書】参考書は授業内で折ごとに紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】「学期末まとめレポート」の評点と、第1回~第14回の「受講レポート」の評点を合計して評価します。「学期末まとめレポート」の評点58%、「受講レポート」の評点42%とし、評点合計60%以上を合格とします。 ※なお、学則第31条により、出席した時間数が出席すべき時間数の3分の2に満たない者は、成績評価の対象とはならず、その科目修了の認定を受けることもできません。 【評価基準】レポートの評価にあたっては、次の点を重視します。 ・授業内容を正確に理解しているか ・適切な根拠にもとづいて立論しているか ・論の組み立て・論旨が明確であるか ・主体的に考察を加え、なんらかの独自性を打ち出しているか 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 第2回以降の授業の中で、前の回の「受講レポート」に対してコメントします。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html