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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 現代思想Ⅰ/Contemporary Philosophy Ⅰ |
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担当教員(所属)/Instructor | 今村 純子 (全学基盤教育部門ライフ・リテラシー教育センター) |
授業科目区分/Category | 共通科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 金/FRI 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
ジェンダーと現代思想 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
映画や文学を媒介として、現代思想をジェンダーの視点から考察します。ジェンダーの感覚を言語化し、認識することを目標としています。 |
授業概要 /Course description |
この講義では、切実な心の叫びから生まれたフェミニズム運動の歴史を背景にして、日常漠然と感じていながら言葉にはされてこなかったジェンダー、セクシュリティの感覚をはっきりと言語化し、認識することを目標としています。 そのため、ジェンダーの感覚を踏まえ、ひろく人間の自由を探究してきた東西の哲学者、文学者の書を縦横に取り扱います。その際、必ずしもその作家のフェミニズム・ジェンダーを題材とした作品とはみなされていないテクストにも着目することで、目に見えない、耳に聞こえてこない、「肌触りとしてのジェンダー」を浮き彫りにしたいと思っています。 また、社会の動静がどう個人の息遣い、眼差し、表情に影響を与えるのかを探るため、哲学、文学のみならず、映画作品を多角的に用いることを予定しています。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回 イントロダクション 第2回 女らしさ/男らしさ――寺山修司『青女論』 第3回 精神と身体――池田晶子「非―女権思想」『事象そのものへ』 第4回 サフラジェットの意味するもの――サラ・ガヴロン監督『未来を花束にして』 第5回 「わたし」の言葉――ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』、『ダロウェイ夫人』 第6回 女性と社会――田中美津『いのちの女たちへ』、J.L.ゴダール監督『女と男のいる舗道』 第7回 他者との距離と認識――松浦理英子『葬儀の日』、『ナチュラル・ウーマン』 第8回 語れないということ――G.C.スピヴァク『サバルタンは語ることができるのか』、森崎和江『第三の性』 第9回 ポエジーとジェンダ――エレーヌ・シクスー『メデューサの笑い』、与謝野晶子『みだれ髪』 第10回 ジェンダーを超えた恋愛と社会性――川上弘美『おめでとう』、原一男監督『極私的エロス』 第11回 映像とジェンダ――トリン・T・ミンハ『女性・ネイティヴ・他者』、マヤ・デレン監督『午後の網目』 第12回 抑圧と自由――古井由吉『杳子』、S・ダルドリー監督『愛を読むひと』 第13回 善への渇望――G・フローベル 『ボヴァリー夫人』、D.H.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』 第14回 肌触りとしてのジェンダー――泉鏡花『外科室』、『日本橋』 第15回 まとめと補足 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
◇本講義は、4時間程度の事前・事後、学習を想定しています。 ◇質問等は、授業終了後およびE-mailで対応します。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
教科書 プリントを配布します。 参考文献 エンゲルス、戸原四郎訳『家族・私有財産・国家の起源』岩波文庫、1965年 J.S.ミル、大内兵衛・大内節子訳『女性の解放』岩波文庫、1957年 キェルケゴオル、芳賀壇訳『愛について』新潮文庫、1955年 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 受講態度・積極性(40%)+学期末試験(60%) 【評価基準】 学期末試験は、文献読解能力および受講者独自の視点があらわされているかどうかで判断します。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 課題などにコメント等を返す。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html