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科目一覧へ戻る | 2022/09/16 現在 |
科目名/Course title | 現代思想Ⅱ/Contemporary Philosophy Ⅱ |
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担当教員(所属)/Instructor | 宮城 哲 (基礎教育センター) |
授業科目区分/Category | 共通科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2022年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 木/THU 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
共生の困難と可能性をめぐって |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
現代社会における「共生」をめぐる諸問題について、その困難と可能性の両面から探究できるようになることを目指す。 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、自己を発見する心を持つ自立した女性になるための基礎的な能力を身につけている」に対応している。 |
授業概要 /Course description |
「共生」という言葉が盛んに飛びかうようになって久しい。一方で、人間は人と人の間に産み落とされるものであり、現に我々はこの世界においてすでに他の人びとと共に生きている。他者(他の人びとあるいは自然など)との共生が標榜されるとき、そこにあるのは共に生きることをめぐる困難である。「共生」を目指すときに避けては通れないこうした困難について、先人の叡智のひとつである思想や哲学に学びながら、みなさん自身が「どう生きるのか」を考えるための一助となれば幸いである。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション…「共生」という言葉のイメージ 第2回:「共生」という言葉をめぐって…語源や定義、使われ方について 第3回:共生態としてのからだ…竹内敏晴の身体論を手がかりに 第4回:孤独と共生…石原吉郎のエッセイ「ある〈共生〉の経験から」 第5回:ケアと共生…ハインツのジレンマとコールバーグ、ギリガンの思想 第6回:教育と共生1…差別の問題(アメリカの教育実践「青い目茶色い目」を手がかりに) 第7回:教育と共生2…具体的なテーマ(いじめ)を通して 第8回:映画を鑑賞して1 第9回:映画を鑑賞して2、授業内小レポート 第10回:臨床と共生…看護、「死の自己決定権」など 第11回:エコロジーと共生…人間と自然環境との関わりをめぐって 第12回:人権について 第13回:「子ども」と共生…「子ども」という問題群が共生にもたらすもの 第14回:全体のまとめと期末試験 第15回:試験の解説とふりかえり |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
現代社会が直面する諸問題についてじっくり深く考えてみたい人はぜひ受講してほしい。 先人の思想・哲学という叡智に学びながら、出来事について深く掘り下げて考えるための練習をしていく。思想・哲学と聞くと「難しそう」というイメージを持たれるかもしれないが、ひとつひとつの言葉にこだわってじっくりゆっくり読んだり話したり書いたりしながら考えていく。 * ◯現代においてホットなトピックを取り上げつつ、授業を進めていく。その際に、文献等のみならず、自分がこれまで生きてきた中で体験したことや感じたことをふりかえりながら、社会のあり方についても考えていく。 ◯読む・聞くだけでなく、自分の考えを話すことや書くことにも力点を置いて授業を進める。毎回のリアクションペーパーのほか授業内で小レポートを作成してもらい、問いの立て方、論じ方や長い文章を書く時のコツについて適宜アドバイスを行う。 詳細については初回の授業時に説明する。 この授業の予習復習時間は4時間程度を想定している。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 ◯川本隆史著 『共生から』、岩波書店、2008年。(シリーズ名:双書・哲学塾) 【参考書】 その他の参考文献については、授業内で適宜指示する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 ・平常点(リアクションペーパー・議論への参加等) ……… 20% ・授業内小レポート…………………………………………… 30% ・期末試験(レポート)……………………………………… 50% 【評価基準】 以下の観点から、総合的に評価する。 《関心・意欲》 ・現代社会における諸問題に関心を持ち、自ら学ぼうとしているか。 《知識・理解》 ・現代思想のトピックの歴史的背景等の基礎的な知識を身につけているか。 ・現代思想のトピックの重要性について理解できているか。 《思考・判断》 ・現代思想のトピックについて客観的かつ多角的な視点から考察できるか。 《技能》 ・相手の話を的確に理解し、自分の考えとの異同を確認しながら対話することができるか。 ・文献や新聞記事等を的確に要約することができるか。 ・自分の考えを適切な言葉を用いて論じることができるか。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 レポート、リアクションペーパーなどにコメントを返す |
備考 /Notes |
・この授業には次の要素を取り⼊れている。 【討議(ディスカッション、ディベート)】 【グループワーク】 【発表(プレゼンテーション)】 要素Ⅲ(基礎的素養) |