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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 社会と倫理Ⅰ/Social Ethics Ⅰ
担当教員(所属)/Instructor 今村 純子 (基礎教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 講義・演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 4
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
 イメージ思考の可能性に向けて
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 存在や倫理をイメージとして捉え直し、それを自分自身の言葉で表現できるようになることを目標としています。
  
授業概要
/Course description
 「すべての学問は、哲学となったのちに詩となる」というノヴァーリスの言葉は、わたしたちの生に知性が不可欠であること、さらにその知は、究極的には、わたしたちが抱く美的感情において輝き出ることをあらわしています。このことは、たとえば、『イーリアス』や『平家物語』が口承されてきたという事実のうちに、そして、そうしたいと思う「なにものか」がわたしたちそれぞれの心に兆す不思議さのうちに、感得されるのではないでしょうか。
 この講義では、プラトン、スピノザ、カント、キルケゴール、ウィトゲンシュタイン、シモーヌ・ヴェイユといった哲学者たちの思想を手がかりにしつつ、芸術作品が醸し出す美の閃光において映し出された善や正義(あるいは悪や不正義)が、どのようにしてわたしたちの想像力(=イメージする力)を十全に開花させ、類比的思考を促すのかを考察してみたいと思います。

☆取り上げる予定の映画作品/文学作品:宮崎駿『となりのトトロ』、ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』、佐藤真『阿賀に生きる』など/サン=テグジュペリ『星の王子さま』、村上春樹『ノルウェイの森』、寺山修司『誰か故郷を想わざる』など。 
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 イントロダクション
第2回 沈黙とイメージ
第3回 イメージの紛い物
第4回 記憶/痕跡/廃墟
第5回 イメージにおける「相反するものの一致」
第6回 調和としての音楽
第7回 リアリティとは何か 
第8回 詩は絵のごとく/絵は詩のごとく
第9回 資本主義と詩  
第10回 暴力と詩  
第11回 言葉、絵画、音楽のあわい
第12回 刑罰という表象
第13回 「見えるもの」と「見えないもの」  
第14回 善への欲望
第15回 まとめと補足
準備学習・履修上の注意
/Notices
◇本講義は、4時間程度の事前・事後、学習を想定しています。
◇授業で考察した「社会と倫理」の関係を、日常生活のなかで「具体的に」深め、それを借り物ではない自分自身の言葉で表現できるようになっていただきたいと思います。
◇質問等は、授業終了後およびE-mailで対応します。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
今村純子著『映画の詩学』世界思想社、2021年
【参考書】
今村純子編訳『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』河出文庫、2018年
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
受講態度・積極性(40%)+学期末試験(60%)

【評価基準】
学期末試験は、授業理解および受講者独自の視点があらわされているかどうかで判断します。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
課題などにコメント等を返す。
備考
/Notes
要素Ⅲ(基礎的素養)

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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