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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title 身体を考える/Body Studies
担当教員(所属)/Instructor 今村 優子 (全学基盤教育部門ライフ・リテラシー教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 4
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
女性のライフステージと健康
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 女性の社会参画に伴う晩婚化、妊娠や出産の高齢化、生殖補助医療の発展、少子高齢化など、女性を取り巻く社会環境は多様化しています。また、平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある期間を意味しますが、2022(令和4)年で男性8.49年、女性11.63年です。そのため、人生100年時代の健康をどのように保つかは重要なテーマとなっています。
 女性には、がんや心臓血管系疾患など男女共通の健康問題以外にも、女性特有の健康問題が多くあります。その理由の1つとして、女性ホルモンがあります。毎月の排卵や月経を中心に、女性の心身は女性ホルモンの働きによって大きく変化しています。出産回数が少なくなった現代では、月経回数が頻回となり、月経痛や月経前症候群(PMS)、片頭痛、子宮内膜症など、女性ホルモンの動きによって引き起こされやすい疾患や症状が増えています。また、更年期では男性ホルモンは加齢によって緩やかに下降するのに対し、女性ホルモンは急激な減少と喪失という大きな変動があり、健康問題につながることも少なくありません。
 本授業では、このような女性ホルモンによって大きな影響を受ける女性の身体と心の健康について、思春期、成熟期、更年期、老年期といったライフステージごとに理解を深めます。
授業概要
/Course description
 セクシュアルリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)とは、自分の身体や性、生殖のことを自分で決め、守ることができる権利のことです。「リプロダクティブ・ヘルス」は、性や妊娠・出産など生殖に関わるすべてにおいて、単に病気がないだけでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であることを指します。
また、「リプロダクティブ・ライツ」は、産む・産まない、いつ・何人子供をもつかなど、生殖に関することを自分で決める権利で、そのために必要な情報やサービスを得られることも指します。
 本授業では、このセクシュアルリプロダクティブ・ヘルス/ライツの考え方を前提にして、女性の思春期、性成熟期、更年期、老年期と移り変わるライフステージとそれに伴って直面する様々な健康課題について学びます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:オリエンテーション
第2回:セクシュアルリプロダクティブ・ヘルス/ライツ、身体の自己決定権、性的同意
第3回:グループワーク「性的同意」
第4回:ライフステージによる女性ホルモンの変化、月経、PMS、更年期
第5回:グループワーク「女性ホルモン」
第6回:プレコンセプションケア、妊娠、出産、育児
第7回:日本における様々な出産とアフリカの出産(担当:加藤章子)
第8回:性感染症、避妊、予期せぬ妊娠
第9回:卵子の老化、不妊治療
第10回:ライフステージを踏まえた人生100年時代の生き方、キャリア
第11回:女性がん(子宮頸がん、乳がん)、HPVワクチン
第12回:女性活躍と女性特有の健康課題
第13回:プレゼンテーション説明・準備「本授業内で触れたテーマの中から1つピックアップ」
第14回:フェムテックを活用した女性の健康支援
第15回: プレゼンテーション発表・相互フィードバック
*授業の進度や進め方は履修者と相談して決定します。それゆえ、第1回目の授業には必ず参加すること。
準備学習・履修上の注意
/Notices
・毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。授業外学習時間(予習・復習)4時間程度。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
・授業内で指示する。

【参考書】
・授業内で指示する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
・レポート課題1回(50%)
・グループプレゼンテーション1回(30%)
・授業への参加度(20%)

【評価基準】
・レポート:授業で扱ったテーマを理解し、適切な課題設定ができている。また、序論、本論、結論の構成に沿ってレポートを作成している。
・グループプレゼンテーション:グループ活動へ積極的に参加している。
・授業への参加度:リアクションペーパーを記載し、提出している。積極的に発言し、授業へ参加している。


【課題に対するフィードバックの方法】
・リアクションペーパーについては翌週授業時にフィードバックを行う。
・レポートについてはmanabacourseを利用し、フィードバックを行う。
・グループプレゼンテーションについては、発表終了後、各グループに対して総評を行う。
備考
/Notes
・この授業は、グループワークとプレゼンテーションを取り入れています。
・この授業は助産師として臨床経験があり、また英国大学院にて公衆衛生学修士課程を履修し、医療政策のシンクタンクにて調査研究・政策提言の実務経験のある教員による授業です。医学的な知識のみならず、現代日本における女性の健康を取り巻く実態や政策の動向も踏まえ、実践的授業を行います。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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