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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/18 現在

科目名/Course title 日本近代文化史/History of Japanese Modern Culture
担当教員(所属)/Instructor 岸本 昌也 (基礎教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2023年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 火/TUE 4
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 4
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
本講義の目的は、現在「伝統的」なものと見做される様々な事象の来歴、その背景に潜む宗教的心性を検討し、自国文化をより深く知るとともに、異文化を理解するための視座を獲得することにある。
その達成目標は以下の諸点である。
・日本における文化の多様性を知る。
・日本人は自らを「無宗教」とみなす傾向が強いが、「宗教的心性」を十分に持っていることを知る。
・日常何気なく行っている儀礼や年中行事が持つ本来の意味や目的、その来歴を理解する。
・多神教的世界観・自然観と一神教的世界観・自然観の違いを理解する。
・多様な宗教の存在と宗教的寛容について理解する。
・近代社会における政治と宗教の関係について理解する。

〔2022年度以前入学者〕
この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、自己を発見する心を持つ自立した女性になるための基礎的な能力を身につけている」に対応している。
〔2023年度入学者〕 
この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、大学生としての基礎的なスキルやリテラシーを身につけている」に対応している。
授業概要
/Course description
本講義では「文化」というものを文学や芸術に限定せず、生活様式、風俗、慣習、宗教、教育、社会通念などを含むものとして捉える。この広義の文化は複雑に関与しあって、我々の活動を規定する心理的・社会的規範や価値基準あるいは世界観を形作っており、人間の行動に隠微ではあるが一定の影響を与えている。したがって近代「文化」史の検討は、近代史を様々な視角から再解釈することであり、それによって全体的な歴史把握が可能となる。本講義では社会学、宗教学、民俗学などの他の学問領域の研究成果も参照しながら「目に見えない何か」「神と仏」「生と死」「鎮魂と慰霊」という非日常的・宗教的な問題から日本近代史を論じていくつもりである。また映像教材も使って分かりやすく説明を加えていく予定である。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 前期ガイダンス
第2回 現代の宗教観 ①既成宗教
第3回 現代の宗教観 ②民間信仰
第4回 現代の死生観と歴史
第5回 現代の医療観と歴史
第6回 現代の風習、禁忌
第7回 穢れ
第8回 神々と穢れ
第9回 神仏習合
第10回 神仏隔離
第11回 浄土信仰の影響 ①葬制
第12回 浄土信仰の影響 ②往生要集
第13回 納骨習俗
第14回 山中他界観
第15回 盂蘭盆会および前期の総括
第16回 後期ガイダンス
第17回 森の思想
第18回 田の思想
第19回 葬式仏教
第20回 現世利益
第21回 人を神に祀ること
第22回 即身仏
第23回 神仏分離
第24回 政教分離と神社非宗教論
第25回 正月の風景
第26回 鎮魂と慰霊 ①神社
第27回 鎮魂と慰霊 ②仏教
第28回 宗教と外交 ①キリスト教
第29回 宗教と外交 ①イスラム教
第30回 総括
準備学習・履修上の注意
/Notices
常日頃から身の回り(あるいは旅行先)の年中行事や祭礼など、伝統的と思われるものに関心を向けておくことが望ましい。

各回の授業外学習時間(予習・復習・課題)には4時間程度かかると想定される。

【授業外学修の内容】
毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した動画の視聴や課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
特になし。

【参考書/Reference books】
講義中に適宜指示する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法/Evaluation】
各学期末にレポート(70%)を課し、授業参加度および理解度(30%)を踏まえて評価する。

【評価基準】
レポートのテーマ設定、テーマと構成に沿った論の展開、資料の使用、課題に対応する結論、以上の点が適切になされているか。

【課題に対するフィードバックの方法】
レポートの具体的な書き方を事前に説明する。また講評を行い、改善点をアドバイスする。
備考
/Notes
要素Ⅲ(基礎的素養)

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