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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title 経済学/Economics
担当教員(所属)/Instructor 越田 年彦 (全学基盤教育部門ライフ・リテラシー教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 木/THU 5
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
経済的市民の育成と経世済民の実践
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
次の2つの柱を授業のねらいとする。
1つは、賢い消費者、責任ある納税者、賢明な貯蓄者・投資家、現実を熟知した勤労者等として経済生活を営むことができるようにするために、必要な価値観や知識・情報等を習得する(経済的市民の育成)。
2つめは、経済学の「経済」が「経世済民」(世を正し、人々を救うこと)の略語であるとの原点に立ちつつ、経済的市民の立場から透視できる日本や世界の経済的諸問題(経済格差、地球環境問題等)の理解を深め、こうした問題に対して主体的に関与する態度を持つ(経世済民の実践)。
特に、この2つの柱が密接不可分の関係性を持つことを把握したうえで経済を理解する。
授業概要
/Course description
本授業では、経済の理解を、理論をベースに進めるのではなく、現実や自身が関わる問題に即して進めていく。具体的には、消費、投資、納税、貯蓄、労働といった経済活動の現実や課題、あるいはその歴史的経緯を取り上げる。
また、こうした経済活動の現実や課題は、世界や地球の現状が抱える経済的問題にまで連接することから、この気づきと理解を踏まえて、地球市民としての私たちの経済活動の在り方にまで思索の域を広げる。
講義一辺倒の授業ではなく、ディスカッションやグループワーク、シミュレーションゲームの実施といった学生主体の能動的学修を積極的に取り入れる。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:経済的市民とは、経世済民とは~この授業のねらい
第2回:資本主義経済と株式会社制度
    ~マルクスの「資本主義」、株式会社と法人資本主義
第3回:現代の証券市場~投資と投機、ケインズの証券投資論
第4回:株式投資の擬似体験~投機的リスクの理解のために
第5回:戦後日本経済の概観~証券市場の変遷を踏まえて
第6回:ヒット曲と経済データで読み解く戦後日本経済史
    ~「りんごの唄」から「水平線」まで
第7回:租税論(その1)~「所得税の確定申告に挑戦」を含めて
第8回:租税論(その2)~消費税とインボイス制度
第9回:日本の財政~税制の課題、アダム・スミスの「4原則」
第10回:世界の経済格差、日本の経済格差
    ~国際NGO・オックスファムの提言、トマ・ピケティの「r>g」
第11回:現代日本の労働経済~雇用形態と賃金格差、女性労働、フリーター
第12回:現代日本の金融~長引く金融緩和政策のからの脱却
第13回:外国為替市場の現実~巨大なマネーゲーム市場、裁定取引、FX
第14回:貯蓄から投資へ
   ~新NISA・iDeCo、賦課方式、株式売買の擬似体験結果を踏まえて
第15回:プラネタリーバウンダリーズとドーナッツ経済
    ~地球環境と経済社会の持続可能性を求めて
準備学習・履修上の注意
/Notices
(予習)次回のテーマについて、ネットや新聞、文献から事前に情報などを入手する。
(復習)レジュメを読み直し、書き込みをした内容などの理解を深める。

各授業における予習復習時間数の平均は4時間程度を想定。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
授業内で指示する。

【参考書】
越田年彦『日本経済 戦後と現在』五絃舎,2006年,ISBN4-901810-54-5
公共ライブラリー編集委員会『公共ライブラリー』
             清水書院,2023年,ISBN978-4-389-21919-2
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業への参加度及び主体的な取り組み(50%)
授業後課題の作成・提出(30%)
レポート課題(20%)

【評価基準】
授業への参加度及び主体的な取り組み:遅刻、欠席をせず(正当な理由がある場合は除く)、授業に出席し、かつ積極的に発言し授業に参加している。
授業後課題の作成・提出:的確に授業の主旨を理解している、文章表現に問題がない、事実誤認がない。
レポート課題:テーマに則した論述、論旨明快な論述を展開している。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業後課題はコメントを付けて返却する。
レポートについては、評価等を開示し、履修者1人1人に伝える。
備考
/Notes
この授業はディスカッション、グループワーク、シミュレーションゲームなどのアクティビティを取り入れている。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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