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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/10/30 現在

科目名/Course title 犯罪学概論/Introduction to Criminology
担当教員(所属)/Instructor 渡邉 泰洋 (基礎教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 木/THU 4
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 本講義のねらいと達成目標は、学生が主要な犯罪原因論を体系的に理解すること、犯罪問題を多角的に検討する視点を獲得すること、特に女性が被害に遭いやすい犯罪とその予防策に関する基礎知識を獲得し実践に移せるようにすることである。
 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、自己を発見する心を持つ自立した女性になるための基礎的な能力を身につけている」に対応している。
授業概要
/Course description
 犯罪はどの社会、どの時代にもみられる普遍的な社会現象であり、人類の歴史を通じて犯罪に対する闘いが続けられてきた。19世紀に誕生した犯罪学は、犯人を逮捕して犯罪原因を探り、刑務所などの施設で矯正して社会復帰させる手法を考案し、実施してきた。しかし、実際に犯罪がなくなることはなく、次第に人々は犯罪から身を守る意識を発展させてきたのである。そこで、近年、犯罪予防が強調されるようになり、犯罪を未然に防ぐ安全・安心まちづくりが盛んに唱えられている。女性は、犯罪の加害者になる場合よりもむしろ被害者になる可能性のほうが高い。とくに日常生活において日々の注意が必要である。授業では、犯罪学の全般的な事項を学習したあと、個別の犯罪問題(たとえば、特に女性に関係する性犯罪、ストーカー、DV、ひったくりなど)を調査データを元に取り扱い、それらに対応した予防策・防御策を検討する。そして、最終的には、どのようにすれば犯罪を防ぐことができるか、犯罪をしにくい環境をどのように構築すべきかを考える。
なお、授業ではパソコン画面を表示し、ビデオ・DVDなどを活用し、必要に応じてプリント等の補助教材を配布する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 犯罪学とは何か
第2回 犯罪とは何か(犯罪の成立要件など)
第3回 犯罪学の誕生
第4回 犯罪原因論:古典学派と近代学派
第5回 生物学的犯罪原因論
第6回 社会学的犯罪原因論(1):シカゴ学派、社会解体理論など
第7回 社会学的犯罪原因論(2):緊張理論、葛藤理論など
第8回 社会学的犯罪原因論(3):社会的反作用論、統制理論など
第9回 女性犯罪
第10回 性犯罪
第11回 児童虐待
第12回 配偶者暴力(DV)、ストーカー
第13回 まとめ
第14回 試験とまとめ
第15回 試験の解説
準備学習・履修上の注意
/Notices
日頃から犯罪についての話題に関心を持ち、新聞・雑誌・テレビ等で報道される事件・事例に注意すること。なお、授業中は私語を慎み静謐を保つこと。
各授業における予習復習時間数の平均は3時間程度の予定。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
守山 正、小林寿一(編著)『ビギナーズ犯罪学(第2版)』成文堂(2020年)
ISBN:978-4792352943

【参考書/Reference books】
必要に応じて指示する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
学期末試験(60%)、小テスト及びレポート(20%)、毎授業のリアクションペーパー(20%)

【評価基準】
試験及び小テスト:授業で扱ったテーマに関する問題に解答できる。
レポート:授業で扱ったテーマを理解し、持論を展開できる。
リアクションペーパー:毎授業のリアクションペーパーは単なる感想ではなく自らの考えを記述できる。

【課題(試験やレポートなど)に対するフィードバックの方法】
試験及び小テスト:採点後返却し、解答の解説を行う。
manaba courseでレポート、リアクションペーパーにコメントを返す。
備考
/Notes
要素Ⅲ(基礎的素養)
本授業は、遠隔授業(オンデマンド型)として実施する。

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