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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title 報道に見る子どもと家族/Children and Families in the Media
担当教員(所属)/Instructor 榊原 智子 (全学基盤教育部門ライフ・リテラシー教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 月/MON 5
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
子どもと家族に関わる現状と課題について報道に現われた事象を手掛かりに多角的に理解するとともに、他者との議論を通して思考を深め解決の方策を考える力を養う。
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
地域や親族という伝統的サポートが衰退し、現代の子どもと家族に様々な困難や変化が起きている現実を報道に現れた事実や分析を通して理解し、自分の考えを説明できる力を身に着ける。同時に、他者の意見を傾聴し、議論を通して合意点や相違点を整理するコミュニケーション力も育む。超少子高齢化、人口減少という歴史的転換期を生きる世代として、不確かな時代をより幸せに生きる知恵と方法を探り、社会変革を担う力を身に着けることも目指す。
授業概要
/Course description
現代の子どもと家族に起きている事象を報道を通して把握する。そのうえで、困難や問題の背後にある社会的課題を理解し、乗り越える方策を海外事例も含めて考察する。各授業では講義を主としつつ、ディスカッションも重視し、ペアワークやグループワークによる議論や意見発表を随時行う。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:ガイダンス:授業内容や進め方、報道の活用方法について
第2回:多様化する家族の今
第3回:「夫婦別姓」報道と変わり始めた結婚の形
第4回:赤ちゃんポストがある国、ない国
第5回:現代の育児困難と母性神話①:コインロッカーベビー事件
第6回:現代の育児困難と母性神話②:若山春奈ちゃん事件
第7回:シングルマザーと子どもの貧困
第8回:グループワークⅠ~虐待を作らない予防支援
第9回:子ども・家族から考える少子化
第10回:若者ホームレスと高校中退
第11回:「毒親」と背後にある課題
第12回:「8050問題」と終わりのない子育て
第13回:グループワークⅡ~子どもと家族を救う
第14回:まとめレポート執筆
第15回:まとめレポートのフィードバックと総括
準備学習・履修上の注意
/Notices
予習・復習等の課外学習として事前課題の読み込みなどを行います。充てる時間は4時間程度を想定しています。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】指定なし

【参考書】
・榊原智子著「『孤独な育児』のない社会へ―未来を拓く保育」岩波書店、2019.ISBN9784004318163
・大日向雅美著「子育てと出会うとき」日本放送出版協会、2001.ISBN4140018526
・安發明子著「フランスの子どもの育ちと家族」かもがわ出版、2023.ISBN9784780312805
・落合恵美子編著「どうする日本の家族政策」ミネルヴァ書房、2021.ISBN 978423092819

【参考書】
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業ごとのリアクションペーパー(40%)、学期末レポート(30%)、授業への参加度(30%)により評価する。

【評価基準】
授業後のリアクションペーパーは単なる感想ではなく、授業で得た気付きや疑問点などを適切に記述しているかを評価する。グループワーク、ペアワークへの積極的な参加と貢献も評価する。学期末レポートは、暗記を問うものではなく、授業全体を通して得た知識や発見、考察した問題意識などを適切に表現できているかを評価する。ノートの持ち込み可能。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
リアクションペーパーやまとめレポートは必ず次回授業の冒頭でクラスで共有し、講評を行います。
備考
/Notes
この授業は新聞記者として34年間、子どもや家族、女性、社会保障政策を報道してきた実務経験のある教員による授業であり、少子化や児童虐待など現代の課題を取材してきた経験を踏まえ、実践的で課題解決型の授業を行うものです。また、現在もフリージャーナリストとして女性や家族のテーマを取材し、子育て政策のアドボカシー活動も行う実体験から、若者が社会変革の担い手となるため求められているスキルや技術についても授業を通し伝えていく。
【討議(ペアワーク、グループワーク)を取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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