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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | サウンドスケイプ演習/Soundscape |
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担当教員(所属)/Instructor | 長屋 和哉 (基礎教育センター) |
授業科目区分/Category | 共通科目 |
授業形態/Type of class | 講義・演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 水/WED 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
サウンドスケイプの演習~都市と自然の音を聴く。音作品を創造する。 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、私たちの環境を取り巻く騒音・音楽などを聴取、考察することを通じて、都市環境と「音」そのものへの理解を深め、環境への意識を高めることを目的とする。 また、ソフトウェアを使って音の作品を制作するプロセスを経ることによって、コンピュータスキルとリテラシーを高めることをもう一つの大きな目的としている。この授業は、音楽家としてアルバム制作、コンサート、サウンドトラック制作や方言の保存プロジェクトでもサウンドスケイプアーティストとして実務経験を持つ教員による、都市の音環境をめぐる考察及びコンピュータによる音作品の作成を行なう実践的授業である。 〔2022年度以前入学者〕 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、自己を発見する心を持つ自立した女性になるための基礎的な能力を身につけている」に対応している。 〔2023年度入学者〕 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、大学生としての基礎的なスキルやリテラシーを身につけている」に対応している。 |
授業概要 /Course description |
サウンドスケイプとは、1960年代に始まった新しい学問で、その意味は「音の風景」である。現代における視覚文化の優位性の影で、音に対する感受性は社会的にも心理的にも鈍化しているのが現状である。 この授業では、その音に対する感受性を私たちの中に再発見し、音を深く聴くことで普段は意識することのない音を発見する。また、サウンド編集をコンピュータを使って行ない、創造的な音作品を作成する。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション:サウンドスケイプとは(概論として) 第2回:サウンドスケイプとは (環境問題としての音) 第3回:サウンドエデュケーション概論 第4回:サウンドエデュケーションの実例 第5回:音から振り返る自身の生活史 第6回 : 共感覚の実践(サウンドマップの作成) 第7回:身の回りの音を再発見する(美しい音を見つける) 第8回:環境音レコーディングを学ぶ (スマートフォンのアプリを使用) 第9回:レコーディングされた環境音を編集するpart1 (音をつなぐ、加工する) 第10回:レコーディングされた環境音を編集するpart2(作品として完成させる) 第11回:映像撮影を行う(日常にある美しいものを見つける) 第12回:映像編集(Macアプリを使用) 第13回:編集された映像に環境音の作品を合体させる技術を学ぶ 第14回:映像と音楽の作品を制作する 第15回:前期授業のまとめ 第16回:後期イントロダクション(音楽制作概論) 第17回:DTMの基礎概説 第18回:トラックの概念 第19回:音楽を制作する part1 MIDIの概念について 第20回:音楽を制作する part2 MIDIの実施 第21回:音楽を制作する part3 楽器を演奏する 第22回:音楽を制作する part4 クオンタイズを使用する 第23回:音楽を制作する part5 楽器を重ねる 第24回:音楽を制作する part6 エフェクターを使用する 第25回:音楽を制作する part7 トラックの調整をする 第26回:音楽を制作する part8 曲を仕上げる#1 第27回:音楽を制作する part9 曲を仕上げる#2 第28回:音楽を制作する part10 ミックスダウン 第29回:作品提出と制作した音楽のプレゼンテーション 第30回:全体まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
耳を研ぎ澄まし、感性を研ぎ澄ますこと。コンピュータを使った音の編集を習得し、そして創造を楽しむこと。 また、各回の授業外学 時間(予 ・復 )には 4 時間程度かかると想定される。 【授業外学修の内容】 毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【参考書】 神林哲平著『音の教育がめざすものは何か サウンド・エデュケーションの目標と評価に関する研究 』大学教育出版 2017年 R.マリー・シェーファー著『世界の調律 サウンドスケープとは何か』平凡社ライブラリー 2006年 中川真著『平安京 音の宇宙-サウンドスケープへの旅』平凡社ライブラリー 2004年 佐野清彦著『音の文化史-東西比較文化考』雄山閣出版 1998年 佐野清彦著『音の原風景-日本から世界へ』雄山閣出版 1996年 武満徹著『音、沈黙と測りあえるほどに』新潮社 1971年 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 前期については、レポート課題の評価を50%、毎授業のリアクションペーパーの内容を50%として評価する。 後期については、作品の完成度を50%、毎授業のリアクションペーパーの内容を50%として評価する。 【評価基準】 前期については、リアクションペーパーに見られる授業に対する理解度、レポート課題における視点や問題提起の内容を評価対象とする。 後期については、 1. 作品提出について : コンピュータ(主にスマートフォン)のソフトウェアを十分に活用しており、情報ツールとしてのコンピュータへの理解度が認められること、及び、将来におけるそれらの活用に潜在的な可能性を認められること。 2. リアクションペーパーに見られる授業に対する理解度、レポート課題における視点や問題提起の内容を評価対象とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 課題などにコメント等を返す。 |
備考 /Notes |
要素Ⅳ-2(多角的視点・プロジェクト科目) 本授業は、映画音楽制作、舞台音楽制作、コンサート活動その他、文化庁後援のサウンドスケーププロジェクト等、多岐にわたる音楽・サウンドスケープ活動の実務経験のある教員による授業であり、その実践的経験を踏まえて行う授業である。 |