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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/09/16 現在

科目名/Course title 国語学概論/Principles of Japanese Linguistics
担当教員(所属)/Instructor 川瀬 卓 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 月/MON 3
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
日本語の諸問題
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この講義では、日本語のさまざまな側面について、いくつかの観点から考察し、ことばの不思議とその奥深さを捉えることを目指します。達成目標は、国語学(日本語学)の基礎的知識、および基本的な考え方を身につけることです。

この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」に対応しています。
授業概要
/Course description
日本語の諸側面について、現代日本語を中心として、歴史的、地理的、社会的、文化的観点も考慮に入れながら概説していきます。前期では音声・音韻、文字表記について、後期では語彙、文法、方言について扱います。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:前期ガイダンス
第2回:世界の言語と日本語
第3回:日本語の音声と音韻(1)音声の研究、子音の分類
第4回:日本語の音声と音韻(2)子音の分類続き
第5回:日本語の音声と音韻(3)母音の分類、五十音図の並び
第6回:日本語の音声と音韻(4)ハ行子音の謎
第7回:日本語の音声と音韻(5)音声学と音韻論
第8回:日本語の音声と音韻(6)日本語の「ん」
第9回:日本語の音声と音韻(7)モーラと音節
第10回:日本語の音声と音韻(8)アクセント、イントネーション
第11回:日本語の音声と音韻(9)ここまでの復習
第12回:日本語の文字表記(1)漢字、平仮名、片仮名の歴史
第13回:日本語の文字表記(2)仮名遣い
第14回:日本語の文字表記(3)表記に関するその他の問題
第15回:前期試験とまとめ
第16回:後期ガイダンス
第17回:日本語の語彙(1)語彙、語形と意味
第18回:日本語の語彙(2)語種、語構成・語形成
第19回:日本語の語彙(3)位相
第20回:日本語の語彙(4)語彙のまとめと補足
第21回:日本語の文法(1)動詞の活用
第22回:日本語の文法(2)ら抜き言葉
第23回:日本語の文法(3)文の組み立て
第24回:日本語の文法(4)日本語の文法カテゴリー
第25回:日本語の文法(5)とりたて
第26回:日本語の文法(6)文法のまとめと補足
第27回:方言(1)方言区画論と方言地理学
第28回:方言(2)標準語と方言、日本の危機言語
第29回:方言(3)方言のまとめと補足
第30回:後期試験とまとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。
【授業外学修の内容】
(予習)必要に応じて考えてきておいてほしいことを指示します。簡単な課題を課すこともあります。
(復習)授業の最初にほぼ毎回小テストを行います。授業の配布資料を中心に、関連図書や事典などを利用して理解を深めてください。復習には各回2時間程度かかることが見込まれます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし。授業時に資料を配付します。

【参考書】
授業時に随時紹介します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
小テスト(40%)、毎授業のリアクションペーパー(20%)、学期末試験(40%)

【評価基準】
総合評価60%が単位認定の最低基準です。
授業の最初に行う小テスト:基本的な概念、用語を覚えているか。
リアクションペーパー:授業内容を的確にふまえた感想、疑問、意見などが書かれているか。
学期末試験:授業内容の理解度を総合的に問います。基本的な概念、用語を知識として身に付けているかということはもちろんのこと、考え方について自分のことばで説明しなおせるかということも問います。論述式の問題では、単なる事項の羅列ではなく、ストーリーとして語れるように準備してください。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
小テストは実施後に解説を行います。また、毎授業のリアクションペーパーについては、代表的な質問や意見をいくつか取り上げ、次回の授業時に紹介し、回答や補足説明を行います。
備考
/Notes
【この授業は、オープンな教育リソースを取り入れている】
『ことば研究館』ことばの疑問https://kotobaken.jp/qa/
国立国語研究所YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/c/NINJAL-kokugoken

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