シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title 文学史C/History of Japanese Literature (C)
担当教員(所属)/Instructor 海老原 由香 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 木/THU 3
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
日本近代文学史 ―明治・大正・昭和(戦前)―
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
明治から昭和(戦前)の近代文学史について学ぶ。
日本近代文学における代表的な作家・作品等に関する知識を得るとともに、明治から昭和(戦前)までの日本近代文学の流れと時代背景を把握することを目標とする。

授業概要
/Course description
まず明治時代の作家・作品をとりあげ、近代文学が成立していく様を考察する。次に明治四十年代から大正時代の作家・作品をとりあげ、近代文学が発展・隆盛した様を考察する。さらに昭和(戦前)の作家・作品を取りあげ、文学の隆盛から 文学暗黒時代に転じていく様を考察する。
毎回授業の終わりに、リアクションペーパー(感想・印象に残ったこと、気づいたこと、疑問に思ったこと等)を書いて提出する。
小説だけでなく詩歌等も扱う。
近代文学を実際に読んでみることが重要なので、決められた小説リストから各自一作品を選んで読み、書評を書き、皆の前で紹介・発表する時間を設ける。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第  1回:ガイダンス 「近代」とは?「文学史」とは? 
     明治の戯作文学・啓蒙主義・翻訳小説
第  2回:政治小説・坪内逍遙・二葉亭四迷・初期の森鷗外
第  3回:硯友社と紅露時代・「文学界」・樋口一葉・泉鏡花・国木田独歩
第  4回:明治の詩歌
第  5回:島崎藤村・田山花袋・自然主義文学
第  6回:夏目漱石・森鷗外・耽美派
第  7回:白樺派・新思潮派・三田派
第  8回:大正の詩歌
第  9回:新早稲田派・プロレタリア文学~転向文学
第10回:新感覚派・新興芸術派・新心理主義・
第11回:昭和の詩歌
第12回:大衆文学・既成作家の活躍・戦時下の文学
第13回:「書評プレゼン」
第14回:試験とまとめ
第15回:「書評プレゼン」と試験のフィードバック まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
・(予習)「書評プレゼン」は、配布リストから一冊を選んで自分で読み、発表できるようにまとめる。単なる概説や感想にならないように、必ずその時代ならではの特徴、その作家・作品ならではの個性、現代に通じる普遍性を挙げて作品の魅力を伝えられるよう準備する。
・(復習)講義内容を振り返り、テキストを読み、重要な項目を覚える。単なる暗記に終わらないように、その時代の文学や流れについての自らの考察を深める。
各授業における予習復習時間の平均は4時間程度を想定。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】毎時間プリント資料を配布する。
     配布後のプリント資料は、一定期間manabaに掲示する。

【参考書】安藤宏『日本近代小説史』(中公選書)
     その他授業内に適宜紹介する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】試験60%、書評原稿および発表20%、毎回のリアクションペーパーの合計20% により総合的に評価する。

【評価基準】試験は出題内容に該当する作家・作品・事項名等を正しい漢字で記述できるかどうか、論述については与えられた課題についての自分の考えを適切に表現できるかどうかで採点する。書評は、確かに自分で読んで自分の言葉でまとめられているかどうか、定められた条件に合致するようにその作品の魅力を伝えられているかどうかを基準とする。発表については、話し方や発表態度も加味する。毎回のリアクションペーパーは、授業をきちんと聞いていたかどうか、どこが重要か把握できたかを基準とし、さらに自分で考える姿勢が持てたかどうかも見る。

【フィードバックの方法】試験は採点後返却し、解説を行う。書評は全体的な講評をし解説する。リアクションペーパーは次の時間のはじめに内容を確認し、質問に答え、うまくまとめられているものやいい「気づき」を紹介する。
備考
/Notes
この授業はディスカッション、ディベート、プレゼンテーションを取り入れている。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

科目一覧へ戻る