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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 近世文学演習AⅠ/Japanese Literature: the Edo Era (Seminar) A Ⅰ |
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担当教員(所属)/Instructor | 平林 香織 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 水/WED 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
井原西鶴の浮世草子『西鶴諸国はなし』『懐硯』を読む |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
江戸時代の浮世草子作者・井原西鶴が「人はばけもの、世にないものはなし」という人間観のもとに描いた『西鶴諸国はなし』のさまざまな奇談を通して、西鶴が描いた「人ごころ」について理解する。 作品の重層的な表現構造について分析するための、辞書、事典、索引等の活用方法、古典籍の検索方法、資料収集の仕方を身につける。作品の時代背景や作品に登場することがらの歴史的社会的背景を調べ江戸時代の政治・社会・文化について理解する。以上をふまえて、作品を文学的に解釈し、その内容を、口頭発表を通して他人に的確に伝える能力を身につける。 |
授業概要 /Course description |
研ぎ澄まされた最小限のことばでさまざまな角度から多様なメッセージを発信する西鶴作品の表現の仕掛けは、複数の視点で読み解くことによってはじめて発見できる場合が少なくない。発表担当者は、『西鶴諸国はなし』の1話を読み解くために必要な材料を事前調査に基づき提示し、自身の考察内容について発表資料をもとに口頭発表する。担当者以外のメンバーが発表内容について質疑応答を行い、ディスカッションを通して作品の読みを深める。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:ガイダンス~演習の概要説明や担当箇所の決定、評価方法~ 第2回:西鶴の生涯と『西鶴諸国はなし』の序文の読解 第3回:発表の方法と発表資料のサンプル 第4回:巻1の1「公事は破らずに勝つ」と巻1の2「見せぬ所は女大工」 第5回:巻1の3「大晦日はあはぬ算用」と巻1の7「狐四天王」 第6回:巻2の1「姿の飛び乗物」と巻2の3「水筋の抜け道」 第7回:巻2の4「残る物とて金の鍋」と巻2の5「夢路の風車」 第8回:巻3の2「面影の焼残り」と巻3の4「紫女」 第9回:巻3の6「八畳敷の蓮の葉」と巻3の7「因果の抜け穴」 第10回:巻4の1「形は昼のまね」と巻4の2「忍び扇の長歌」 第11回:巻4の3「命に替はる鼻の先」と巻4の4「驚くは三十七度」 第12回:巻4の5「夢に京より戻る」と巻4の7「鯉の散らし紋」 第13回:巻5の1「恋の出見世」と巻5の4「闇がりの手形」 第14回:巻5の5「執心の息筋」と巻5の7「銀が落としてある」 第15回:総括 *受講生の人数によって作品の割り当てを変更する場合がある。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
各回の授業外学習時間(予習・復習)は平均しておおむね4時間程度を想定している。 発表担当の際には、時間をかけて入念な準備を行うこと。語句を調べて語釈を行い、作中の用語の歴史的社会的背景を調査し、典拠となっている素材を探し、各話の先行研究について調査して発表資料を作ることが求められる。 また、発表者以外は、演習参加者として意見を求められるので、これに対応するための準備をしてくること。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 教科書は用いず、授業時にプリントを配布する。 【参考書】 江本裕・谷脇理史編『西鶴事典』おうふう 新編日本古典文学全集『井原西鶴』①~④(小学館) 新日本古典文学大系『好色二代男 西鶴諸国はなし 本朝二十不孝』(岩波書店) |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 演習での発表内容(50%)、授業への参加度(50%) 【評価基準】 発表:①語釈・キーワード注釈・作品解釈が適切に行われているか ②わかりやすく論理的に自分の考えを表明できているか ③質問や意見に対して真摯に解答できているか 授業への参加度:発表者の発表内容を理解するとともに、自身の意見を持ち、それを的確に表現できるか、リアクションペーパーなども交えて評価する。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 発表の内容については、発表毎に評価を行う。 リアクションペーパーの内容については、次回の発表前にフィードバックを行う。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html