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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 近代文学演習DⅠ/Japanese Literature: since the Meiji Era (Seminar) D Ⅰ |
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担当教員(所属)/Instructor | 阿部 真也 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 火/TUE 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
高度経済成長期の小説作品を読む |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
昭和二十七年四月、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本は独立を果たします。朝鮮戦争の特需は日本に経済的繁栄をもたらし、これを背景に「第三の新人」と呼ばれる新人たちが文壇にデビューすることになります。狭義の戦後が後景化していく時代の流れと呼応するかのように、彼等は現実的な日常生活を描いていきます。更には高度経済成長期を迎えると、「近代文学」は大衆消費社会の中に定着し、それまで支配的であった知識人たちの価値観が揺らぎ、「日本」「近代」「文学」といった概念も問い直されることになります。このような日本近代文学の一つの区切りを検討することは、それまでの百数十年の歴史を照り返すことにも繋がるでしょう。 本演習では、高度経済成長期の短篇小説を取り上げながら、小説を表現や作品構造を根拠としながら読み解く力、および調査を行い、自身の考えをまとめ、発表する力を身に付けることを目的とします。これらの力は、研究で必要とされる基礎的な能力です。 |
授業概要 /Course description |
授業は、参加者による発表報告と、それに対する質疑を基本として進めます。入念な準備と、積極的な参加を求めます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:ガイダンス 第2回:調査方法について 第3回:見本発表 小島信夫『小銃』 第4回:発表① 吉行淳之介『驟雨』 第5回:発表② 幸田文『黒い裾』 第6回:発表③ 庄野潤三『結婚』 第7回:発表④ 中野重治『萩のもんかきや』 第8回:発表⑤ 円地文子『二世の縁拾遺』 第9回:発表⑥ 花田清輝『群猿図』 第10回:発表⑦ 富士正晴『帝国軍隊に於ける学習・序』 第11回:発表⑧ 山川方夫『夏の葬列』 第12回:発表⑨ 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』 第13回:発表⑩ 深沢七郎『無妙記』 第14回:発表⑪ 三島由紀夫『蘭陵王』 第15回:補足発表 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
〇事前学修(週3時間):課題作品を読んだ上で、各自の解釈・問題点をまとめておく。また、発表担当者は調査を行い、レジュメを作成する。 〇事後学修(週1時間):発表内容を振り返り、作品の解釈上の問題点を再確認し、自身の考えを深める。 ※演習であるため、受講人数により、内容を一部変更する可能性があります。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 紅野敏郎、紅野謙介他編『日本近代短篇小説選』昭和篇3(岩波文庫、2012年)税込935円978-4-00-311916-7 【参考書】 授業内で適宜紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 平常点(質疑、およびコメントシートの提出・その内容)[60%]、発表内容[40%]。 【評価基準】 平常点:積極的に発言し、授業に参加している。 発表:文献調査、レジュメ作成の注意事項を理解している。実証的に自身の考えを構築できている。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 発表、および質疑の内容について、各回の授業内でフィードバックを行う。 |
備考 /Notes |
この授業は、ディスカッション、プレゼンテーションを取り入れている。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html