科目名／Course title	国語学演習ＡⅠ／Japanese Linguistics (A) Ⅰ (Seminar)
担当教員（所属）／Instructor	川瀬　卓 (文学部国語国文学科)
授業科目区分／Category	国語国文学科専門科目
授業形態／Type of class	演習
開講期／Semester	2025年度／Academic Year 　前期／SPRING
開講曜限／Class period	木/THU　2
対象所属／Eligible Faculty	文学部国語国文学科／Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature
対象学年／Eligible grade	2年 , 3年 , 4年
単位数／Credits	2

副題 ／SubTitle	コーパスを利用した日本語史研究入門
授業のねらいと達成目標 ／Course Objectives	この授業はコーパスを利用して日本語の歴史的変化を捉えられるようになることをねらいとします。 　達成目標は次のとおりです。 （1）コーパスによる日本語研究の方法の基礎を身につける。 （2）調査・考察した内容をわかりやすく説得力のある文章で表現できるようになる。
授業概要 ／Course description	この授業では、コーパスを利用した日本語の研究方法を学びます。コーパスというのは、言語研究用に構築された言語資料のデータベースのことです。授業では、『現代日本語書き言葉均衡コーパス』（通称BCCWJ）、上代から近代に至る様々な資料がコーパス化された『日本語歴史コーパス』（通称CHJ）、BCCWJとCHJの間を埋めるべく開発された『昭和・平成書き言葉コーパス』（通称SHC）を使います。 　講義、およびPCを用いた実習を通して、日本語の歴史を分析する視点を養っていきます。まずはPCの操作、コーパスの使い方に慣れましょう。同時に、辞書・事典の使い方、日本語史の資料に関する基礎知識も身につけていきます。適宜、意見交換も行います。授業の後半の回では、割り当てられた課題について、各自で調査、考察した結果を発表し、参加者全員で討議します。
授業計画（授業の形式、スケジュール等） ／Class schedule	第1回：前期ガイダンス―コーパス、中納言について― 第2回：基礎的な検索 第3回：応用的な検索 第4回：Excel操作の基礎 第5回：ピボットテーブル 第6回：ケーススタディ（1） 第7回：ケーススタディ（2） 第8回：ケーススタディ（3） 第9回：ケーススタディ（4） 第10回：ケーススタディ（5） 第11回：ケーススタディ（6） 第12回：ケーススタディ（7） 第13回：ケーススタディ（8） 第14回：レポートを書く時の注意点 第15回：レポートピアレビュー、まとめ
準備学習・履修上の注意 ／Notices	（予習）前期は事前に提示される予習課題に取り組んでください。課題の演習発表では、担当者は入念に準備を行い、見やすく、要点を押さえた演習資料を作成してください。 （復習）復習課題に取り組むほか、授業で話題となった事象について関連文献を調べたり、授業中に紹介された参考文献を読んだりして、理解を深めてください。予習、復習は平均して各回4時間程度かかると見込まれます。 　積み重ねの授業ですので、欠席すればするほど、ついていくことが難しくなります。欠席した場合は、自分でその分を補う努力が求められます。
教科書・参考書等 ／Textbooks	【教科書】 授業時に資料を配布します。 【参考書】 青葉ことばの会編.『日本語研究法〔古代語編〕』おうふう, 1998 大木一夫編.『ガイドブック日本語史調査法』ひつじ書房, 2019 田中牧郎編.『コーパスで学ぶ日本語学　日本語の歴史』朝倉書店, 2020 中俣尚己.『「中納言」を活用したコーパス日本語研究入門』ひつじ書房, 2021 その他、授業時に随時紹介します。
成績評価の方法 ／Evaluation	【評価方法】 課題の取り組み・演習発表・参加度（50％）、期末レポート（50％） 総合評価60%以上で単位を認定します。 【評価基準】 実習における課題の取り組み：提示された課題にしっかり取り組んでいるか。 演習発表：文献資料の読解が適切か、研究課題に対して、必要十分な論証がなされているか、わかりやすく説明できているか。 参加度：積極的に質疑応答へ参加しているか、的確な質問や意見になっているかどうか。 期末レポート：研究課題に対する論証が妥当であるか、構成が練られているか、わかりやすい文章になっているか。 【課題（試験やレポート）に対するフィードバックの方法】 発表についてはその場でコメントします。レポートについては後日メールで簡単にコメントします。
備考 ／Notes	この授業には次の要素を取り入れています。 【討議（ディスカッション、ディベート）を取り入れている】 【発表（プレゼンテーション）を取り入れている】 課題解決型学習の授業です。

科目と卒業／修了認定に関する方針（ディプロマ・ポリシー）の対応一覧
／Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html