![]() ![]() |
科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 国語学演習AⅡ/Japanese Linguistics (A) Ⅱ (Seminar) |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 川瀬 卓 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 木/THU 2 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
中世後期を中心とした日本語史研究 |
---|---|
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業は、中世末期の資料として利用できる狂言台本を読解し、日本語の転換期のありようを捉えられるようになることをねらいとします。 達成目標は次のとおりです。 (1)正確に本文を読解し、中世後期日本語の実態を観察・記述する方法の基礎を身につける。 (2)中世後期日本語を視座として日本語史を構築する方法の基礎を身につける。 (3)調査・考察した内容をわかりやすく説得力のある文章で表現できるようになる。 |
授業概要 /Course description |
この授業では、『大蔵虎明本狂言集』を演習形式で読み、実践的に日本語史研究の方法を学んでいきます。前期の「国語学演習AⅠ」ではコーパスによる研究方法を学びましたが、一方で、元のテキストの性質を知らずに、コーパスの検索結果の短文や表面上の数値のみを頼りにする研究はきわめて危ういものとなります。コーパスを適切かつ有効に扱うには、テキストを読解する訓練が必要です。また、自分の思いもよらなかった問題に出会えるということも、実際に資料を読んでいくことの効用です。 講義と演習を交えた形で導入を行ったのち、受講生による資料読解、研究課題の発表演習にうつります。 導入では狂言台本の資料性、その他の中世後期の文献資料について概説するとともに、日本語史研究の基礎、演習準備の方法等について説明します。 演習では担当者が原文(くずし字で書かれています)の1字1字を確認しつつ正確に翻刻し、細心の注意を払って原文に忠実な読解を行うとともに、国語史的問題について考察します。演習担当者の発表後、参加者全員で討議を行います。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:ガイダンス―中世後期の言語資料について― 第2回:演習の実例 第3回:現代辞書の使い方 第4回:中納言の使い方 第5回:学生の発表と討論(1) 第6回:学生の発表と討論(2) 第7回:学生の発表と討論(3) 第8回:学生の発表と討論(4) 第9回:学生の発表と討論(5) 第10回:学生の発表と討論(6) 第11回:学生の発表と討論(7) 第12回:学生の発表と討論(8) 第13回:学生の発表と討論(9) 第14回:学生の発表と討論(10) 第15回:レポートピアレビュー、まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
(予習)担当者は入念に準備を行い、見やすく、要点を押さえた演習資料を作成してください。担当者以外の受講生も、語句の下調べを行って、問題となりそうな点を考えておいてください。 (復習)復習課題に取り組むほか、授業で話題となった事象について関連文献を調べたり、授業中に紹介された参考文献を読んだりして、理解を深めてください。 発表準備に3~4週間かかることが見込まれます。また、追加で補足発表を課すこともあります。予習復習は平均して各回4時間程度かかると見込まれます。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 授業時に資料を配布します。 【参考書】 注釈書 池田廣司・北原保雄『大蔵虎明本狂言集の研究 本文編上・中・下』表現社, 1972-1983 大塚光信編『大蔵虎明能狂言集翻刻注解』清文堂出版, 2006 そのほか 大木一夫編.『ガイドブック日本語史調査法』ひつじ書房, 2019 田中牧郎編.『コーパスで学ぶ日本語学 日本語の歴史』朝倉書店, 2020 中俣尚己.『「中納言」を活用したコーパス日本語研究入門』ひつじ書房, 2021 その他、授業時に随時紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 演習発表・参加度(50%)、期末レポート(50%) 総合評価60%以上で単位を認定します。 【評価基準】 演習発表:文献資料の読解が適切か、研究課題に対して、必要十分な論証がなされているか、わかりやすく説明できているか。 参加度:積極的に質疑応答へ参加しているか、的確な質問や意見になっているかどうか。 期末レポート:研究課題に対する論証が妥当であるか、構成が練られているか、わかりやすい文章になっているか。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 発表についてはその場でコメントします。レポートについては後日メールで簡単にコメントします。 |
備考 /Notes |
この授業には次の要素を取り入れています。 【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 課題解決型学習の授業です。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html