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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 国語学演習A/Japanese Linguistics (A) (Seminar) |
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担当教員(所属)/Instructor | 川瀬 卓 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 月/MON 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
コーパスを利用した日本語の歴史的研究 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業は古典語に見られる語彙・語法について、意味用法とその歴史的変遷を捉えられるようになることをねらいとします。 達成目標は次のとおりです。 (1)正確に本文を読解する能力を身につける。 (2)日本語の実態を観察・記述する方法の基礎を身につける。 (3)コーパスを使った研究方法の基礎を身につける。 以上のことを通して、国語史を構築する方法の基礎を身につけることを目指します。 なお、この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」および「専攻する言語について、高度なコミュニケーション能力を身につけている」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
この授業では、コーパスを利用した日本語の研究方法を学びます。コーパスというのは、言語研究用に構築された言語資料のデータベースのことです。授業では、『現代日本語書き言葉均衡コーパス』と、上代から近代に至る様々な資料がコーパス化された『日本語歴史コーパス』を使います。 前期は基礎編です。PCを用いた実習を通して、日本語の歴史を分析する視点を養っていきます。まずはPCの操作、コーパスの使い方に慣れましょう。同時に、辞書・事典の使い方、国語史の資料に関する基礎知識も身につけていきます。適宜、意見交換も行います。 後期は実践編です。古典語に見られる任意の語彙・語法について、各自で調査、考察した結果を発表し、参加者全員で討議します。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:前期ガイダンス 第2回:コーパス、中納言について 第3回:基礎的な検索 第4回:応用的な検索 第5回:Excel操作の基礎 第6回:ピボットテーブル 第7回:Excel操作の練習 第8回:日本語歴史コーパス使用の注意点 第9回:ケーススタディ(1) 第10回:ケーススタディ(2) 第11回:ケーススタディ(3) 第12回:ケーススタディ(4) 第13回:ケーススタディ(5) 第14回:レポートを書く時の注意点 第15回:まとめ 第16回:後期ガイダンス 第17回:演習の実例 第18回:現代辞書の使い方の復習 第19回:中納言の使い方の復習 第20回:学生の発表と討論(1) 第21回:学生の発表と討論(2) 第22回:学生の発表と討論(3) 第23回:学生の発表と討論(4) 第24回:学生の発表と討論(5) 第25回:学生の発表と討論(6) 第26回:学生の発表と討論(7) 第27回:学生の発表と討論(8) 第28回:学生の発表と討論(9) 第29回:学生の発表と討論(10) 第30回:まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
(予習)前期は事前に提示される予習課題に取り組んでください。 後期の演習発表では、担当者は入念に準備を行い、見やすく、要点を押さえた演習資料を作成してください。担当者以外の受講生も、語句の下調べを行って、問題となりそうな点を考えておいてください。 (復習)復習課題に取り組むほか、授業で話題となった事象について関連文献を調べたり、授業中に紹介された参考文献を読んだりして、理解を深めてください。 積み重ねの授業ですので、欠席すればするほど、ついていくことが難しくなります。欠席した場合は、自分でその分を補う努力が求められます。 後期の演習発表では、発表準備に最低3週間はかかることが見込まれます。また、追加で補足発表を課すこともあります。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 指定なし。授業時に資料を配布します。 【参考書】 中俣尚己.『「中納言」を活用したコーパス日本語研究入門』ひつじ書房, 2021 田中牧郎編.『コーパスで学ぶ日本語学 日本語の歴史』朝倉書店, 2020 大木一夫編.『ガイドブック日本語史調査法』ひつじ書房, 2019 青葉ことばの会編.『日本語研究法〔古代語編〕』おうふう, 1998 その他、授業時に随時紹介します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 課題の取り組み・演習発表・参加度(50%)、期末レポート(50%) 【評価基準】 総合評価60%が単位認定の最低基準です。 実習における課題の取り組み:提示された課題にしっかり取り組んでいるか。 演習発表:文献資料の読解が適切か、研究課題に対して、必要十分な論証がなされているか、わかりやすく説明できているか。 参加度:積極的に質疑応答へ参加しているか、的確な質問や意見になっているかどうか。 期末レポート:研究課題に対する論証が妥当であるか、構成が練られているか、わかりやすい文章になっているか。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 発表についてはその場でコメントします。レポートについては後日メールで簡単にコメントします。 |
備考 /Notes |
この授業には次の要素を取り入れています。 【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 課題解決型学習の授業です。 |