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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 近代文学演習A/Japanese Literature: since the Meiji Era (Seminar) A |
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担当教員(所属)/Instructor | 宮本 啓子 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 金/FRI 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
〈現代演劇の旗手たち〉野田秀樹、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、前川知大 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
演劇は、演出、俳優の身体、舞台装置、照明、音響など多様な要素が結合して生み出される総合芸術だが、なかでも戯曲は演劇の重要な構成要素である。本講義ではその戯曲を分析する。 戯曲の分析に必要なのは、戯曲に書かれたささいなことをも見逃さない〈観察力〉、書かれた言葉だけでなく書かれていないことにまで目を凝らし、それらの意味を読み解く〈想像力〉、そして戯曲の全体像を把握してそのテーマを問う〈思考力〉である。この演習の目標は、これらの力を養い、戯曲を豊かに読むことができるようになることである。 この授業はディプロマ・ポリシー中の「専攻する言語と文学・文化に関して、専門的な知見と技術を身につける」および「特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応している。 |
授業概要 /Course description |
本年度は、現代演劇をけん引し、現在もっとも日本演劇に強い影響力を持つ劇作家であり演出家の、野田秀樹とケラリーノ・サンドロヴィッチ、そして前川知大の戯曲を研究する。 演劇評論家の扇田昭彦は、野田秀樹を「それまで観たことのないタイプの劇世界を展開した」、「天才的才能」を持った劇作家であり、ケラリーノ・サンドロヴィッチを「優れた〈物語〉の作り手」で、その物語は「多種多様」で「幅が広く」、「不条理でブラックな笑い」が巧みに組み込まれていると高く評価し、前川知大の「見慣れた日常のなかから出現する異界を描く」戯曲を、「不気味な戦慄と興奮を覚え」、「物語性豊か」であると述べている。 演習では、まず戯曲の基礎知識を学ぶ。次に、映像資料を視聴して、戯曲がいかに演劇として立ち上がるのかを確認する。その後、全員で戯曲の感想を話し合う。 前後期の最後に、学生はそのうちの一作品を選び、戯曲を分析し発表する。さらにその成果をレポートとして提出する。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第 1回: ガイダンス 第 2回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『わが闇』解説と鑑賞Ⅰ 第 3回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『わが闇』解説と鑑賞Ⅱ 第 4回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『わが闇』ディスカッション 第 5回: 前川知大『太陽』解説と鑑賞Ⅰ 第 6回: 前川知大『太陽』解説と鑑賞Ⅱ 第 7回: 前川知大『太陽』ディスカッション 第 8回: 野田秀樹『表に出ろいっ!』 解説と鑑賞Ⅰ 第 9回: 野田秀樹『表に出ろいっ!』 解説と鑑賞Ⅱ 第10回: 野田秀樹『表に出ろいっ!』ディスカッション 第11回: 野田秀樹『THE BEE』解説と鑑賞 第12回: 野田秀樹『THE BEE』ディスカッション 第13回: 研究発表Ⅰ 第14回: 研究発表Ⅱ 第15回: 研究発表Ⅲ 第16回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『イモンドの勝負』解説と鑑賞Ⅰ 第17回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『イモンドの勝負』解説と鑑賞Ⅱ 第18回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『イモンドの勝負』解説と鑑賞Ⅲ 第19回: ケラリーノ・サンドロヴィッチ『イモンドの勝負』ディスカッション 第20回: 野田秀樹『贋作 桜の森の満開の下』解説と鑑賞Ⅰ 第21回: 野田秀樹『贋作 桜の森の満開の下』解説と鑑賞Ⅱ 第22回: 野田秀樹『贋作 桜の森の満開の下』ディスカッション 第23回: 前川知大『聖地X』解説と鑑賞Ⅰ 第24回: 前川知大『聖地X』解説と鑑賞Ⅱ 第25回: 前川知大『獣の柱』解説と鑑賞Ⅰ 第26回: 前川知大『獣の柱』解説と鑑賞Ⅱ 第27回: 前川知大『聖地X』『獣の柱』ディスカッション 第28回: 研究発表Ⅰ 第29回: 研究発表Ⅱ 第30回: 研究発表Ⅲとまとめ 以上は予定であり変更することがある。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
授業を理解するための以下に記した点を心掛けてください。 〈予習〉戯曲は事前に読み、問題意識をもって授業に臨むこと。 〈授業〉授業には積極的に参加し、自分の意見を発表すること。 〈復習〉授業での内容を振り返っておくこと。 各授業における予習復習時間の平均は2時間程度の予定。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 特に指定しない。 【参考書】 授業で適宜紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 授業での口頭発表とリアクションペーパーの内容、前期末・後期末に課すレポート、授業への参加度等を総合的に評価する。 口頭発表(40%)、前期末、後期末のレポート(40%)、リアクションペーパー(20%)。 なお授業中の積極的な発言などは加算の対象とする。 【評価基準】 発表 :授業で扱ったテーマを理解し、自分の意見を述べることができる。 レポート:授業で扱ったテーマを理解し、自分の意見を述べることができる。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 manabacourseのレポート欄で対応する。 |
備考 /Notes |
この授業には次の要素を取り入れている。 【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |