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科目一覧へ戻る | 2023/03/18 現在 |
科目名/Course title | 近代文学演習B/Japanese Literature: since the Meiji Era (Seminar) B |
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担当教員(所属)/Instructor | 海老原 由香 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2023年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 金/FRI 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
副題 /SubTitle |
明治・大正・昭和の「異界」を扱った短篇小説を読む |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
作品に書いてあることを正確に読み取り、主題と作品構造を解明することを目標として、明治・大正・昭和の「異界」を扱った短編小説を読む。 この授業はディプロマ・ポリシー中の「特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめる」および「高度なコミュニケーション能力を身につける」に対応している。 |
授業概要 /Course description |
作品の分析法、主題の解明法、作品構造について学習し、学習したことを作品発表で実践する。前期は、作品の分析法、主題の解明法等についての講義を行った後、各自発表作品でそれらを実践し、実践結果を発表する。後期は、作品構造についての講義の後、主題と構造分析を目標とした発表を行う。各自が自由に論じるわけではなく、目的をもった発表であることに留意したい。 受講者数や発表者の人数、希望等により、作品の変更・増減・順番の変更もあり得る。 授業以外にも多くの小説にふれて欲しいという趣旨から、ビブリオバトルも実施する。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第 1回:ガイダンス:授業内容の説明、諸注意、ビブリオバトルの説明、等 第 2回:前期発表作品の決定、作品の注釈について 第 3回:作品分析の基礎① 第 4回:作品分析の基礎② 第 5回:作品分析の基礎③ 第 6回:作品分析の基礎④ 第 7回:主題の解明方法 第 8回:ビブリオバトル 第 9回:佐藤春夫『西班牙犬の家』の分析内容と主題の発表 第10回:梶井基次郎『Kの昇天』の分析内容と主題の発表 第11回:太宰治『魚服記』の分析内容と主題の発表 第12回:井伏鱒二『へんろう宿』の分析内容と主題の発表 第13回:中島敦『狐憑』 第14回:レポートの書き方 第15回:前期発表の総括 第16回:後期発表作品の決定・作品の構造とは① 第17回:作品の構造とは② 第18回:作品構造と主題 第19回:研究論文の読解 第20回:永井荷風『狐』の主題と構造の解明 発表 第21回:芥川龍之介『奉教人の死』の主題と構造の解明 発表 第22回:谷崎潤一郎『母を恋ふる記』の主題と構造の解明 発表 第23回:夢野久作『瓶詰めの地獄』の主題と構造の解明 発表 第24回:江戸川乱歩『押絵と旅する男』の主題と構造の解明 発表 第25回:萩原朔太郎『猫町』の主題と構造の解明 発表 第26回:岡本かの子『川』の主題と構造の解明 発表 第27回:川端康成『水月』の主題と構造の解明 発表 第28回:井上靖『補陀落渡海記』の主題と構造の解明 発表 第29回:後期発表の総括 第30回:まとめ:日本近代文学における「異界」 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
・(予習)授業で扱う作品を事前に読み、疑問点を整理し、自分がレポーターだったらどのような観点から論じるかを考える。発表担当作品を何度も読み込み発表の準備を進める。ビブリオバトルで紹介する小説を決めて、その作品の魅力をいかに伝えるか準備する。 ・(復習)発表時の質疑応答や講評の内容、自らの反省点をふまえて不足分を補い、考察を深めてレポートにまとめる。 各授業における予習復習時間の平均は4時間程度を想定。 ・発表は担当者が複数の場合も、グループ発表は行わず個別に発表する。 ・発表後にはディスカッションを行う。発表担当者同士はもちろん全員が積極的に討論に参加して欲しい。後期は質問の担当者も決める。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】『〈異界〉文学を読む』鼎書房 2017 【参考書】授業内に適宜紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】発表(30%)、レポート(40%)、リアクションペーパー・発言状況等(25%)、ビブリオバトル(5%)により、総合的に評価する。 【評価基準】 発表は作品を深く読み込んでいること、課題条件を満たしていることを基準とする。レポートは発表をより深化させ、説得力があり一貫した論理展開になっていることを基準とする。リアクションペーパーは、自らの「気づき」に基づいた説得力ある考えを記述できたかどうかを基準とする。「ビブリオバトル」はあらすじ説明ではなく、いかに作品の魅力が伝えられたかを基準とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】発表については発表の終わりと次の回のはじめにコメントする。リアクションペーパーはコメントをつけて紹介する。ビブリオバトルは講評とともに投票結果の上位を発表する。レポートは希望者に個別にコメントする。 |
備考 /Notes |
この授業には次の要素を取り入れています。 【討議(ディスカッション、ディベート)】 【発表(プレゼンテーション)】 |